自家感作性皮膚炎と漢方薬

49歳の男性。1年前に頭皮に発疹ができ、その後、全身に拡がったといいます。病院では、自家感作性皮膚炎と診断され、ステロイドの軟膏をつけていたようですがなかなか改善が見られず、漢方のご相談にみえられました。

患部は赤く、かきくずすと黄色い汁が出るといいます。晩酌、タバコ、外食も多く、こってりとしたものもよく食べるといいます。

漢方薬の黄連解毒湯(煎じ薬)を調合。1か月後、大便の出が良くなって、痒みが減ってきたといいます。さらに1か月後、発疹がほぼなくなり、痒みも良いといいます。その後、約半年間で漢方薬を止めましたが、再発は見られていないといいます。

手の平の湿疹と漢方薬

60歳の女性。毎年梅雨時になると、手の平に湿疹が出て悩まされているといいます。病院では、抗アレルギー薬の飲み薬とステロイドの入った軟膏を処方され、改善するようですが、できれば体質改善したいとご相談に見えられました。

体質は、胃腸が弱く、疲れやすく、神経質ですぐに汗をかきます。肩こり、寝つきが悪い、頭がボーとするなどの症状もあります。

漢方薬の柴胡桂枝乾姜湯と四君子湯を調合。飲み始めて1か月後、よく眠れるようになって調子が良いといいます。さらに1か月後、胃腸の調子が良くなったといいます。そのまま漢方薬を継続すること約半年、梅雨時になっても手の平に湿疹は出ませんでした。