尋常性乾癬と漢方薬…52歳の男性

4〜5年前より皮膚に湿疹ができ始め、病院で尋常性乾癬と診断されたといいます。ステロイド剤やビタミンDの軟膏を塗っていたようですがなかなか改善が見られず、漢方のご相談に見えられました。患部は赤く、皮がザラザラとして、魚の鱗のようになっています。部位は足や腕にひどく、お腹や背中にも出ています。漢方薬の荊芥連翹湯(煎じ薬)を調合。患部には紫雲膏を塗ってもらい、動物性食品(肉、脂、卵、牛乳など)を控えてもらうようにお伝えしました。服用して3か月が経ったころより、新しい湿疹はできなくなりました。そのまま漢方薬を継続してもらい、半年を過ぎたころよりきれいになり始め、その後徐々に良くなっていかれました。漢方薬を約2年間服用され、肌は元のきれいな状態に戻りました。

アトピー性皮膚炎と漢方薬…16歳の少女

元々アトピー性の体質はあったようですが、1年前より突然悪化し、ステロイド剤や医療用漢方薬を服用するもなかなか改善が見られず、ご相談に見えられました。顔や首、肘の内側、膝の裏側、腹部、背中など、ほぼ全身に湿疹、炎症、黄色い汁らが出ています。顔色は少し黒っぽく、痩せ型、甘いもの、スナック菓子を好みます。肉、魚、野菜はまんべんなく食べるといいます。漢方薬の柴胡清肝湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて1か月後、途中で汁がたくさん出て、今は少し減っているといいます。さらに1か月後、汁の排出は減ってきて、患部の皮がよくむけるといいます。そのまま柴胡清肝湯を継続し、約1年半できれいな状態の肌に回復されました。