卵巣チョコレートのう腫と漢方薬…35歳の女性

30歳を過ぎたころより、生理痛がひどくなり、度々不正出血が出るようになったといいます。病院で検査を受けたところ、右の卵巣が約6㎝、左の卵巣も4.5㎝になっており、チョコレートのう腫と診断されたといいます。これ以上大きくなると手術をするといわれ、その前に漢方を試したいとご相談に見えられました。体質は、顔色赤くのぼせ気味、吹き出物がいくつかあり、足は冷えます。大便は4~5日に1回、生理痛はかなりあり、1日2日目までロキソニンを飲んでいるといいます。 

漢方薬の折衝飲(煎じ薬)を調合。飲み始めて1か月後、大便が2日に1回出るようになり、吹き出物が減ってきたといいます。さらに1か月後、生理痛が以前より楽になったといいます。そのまま折衝飲を継続してもらい、半年が経ったころにはロキソニンはいらなくなり、不正出血はなくなってきたといいます。その後、病院で検査をしたところ、右卵巣が4.2㎝、左卵巣が2.8㎝まで小さくなっているとのこと。さらに折衝飲を服用し、半年後の検査を受けたところ、右卵巣3㎝左卵巣2.5㎝となっていたといいます。その後も漢方薬を継続されていますが、のう腫は大きくなっておりません。

片頭痛と漢方薬…39歳の女性

10年前くらいから片頭痛に悩んでいるといいます。今までは病院の薬(デパケン)を服用していたようですが、妊娠も考えたいので漢方薬に切り替えたいとご相談に見えられました。体質は、手足の冷え、肩こり、生理痛があります。

漢方薬の呉茱萸湯を調合。1か月後、手足が温まり、デパケンを止めても頭痛が軽くしか起こらないといいます。さらに2か月後、片頭痛は起きていないといいます。継続すること半年後、頭痛は起きず、無事に自然妊娠されました。