アトピー性皮膚炎と漢方薬…16歳の少女

元々アトピー性の体質はあったようですが、1年前より突然悪化し、ステロイド剤や医療用漢方薬を服用するもなかなか改善が見られず、ご相談に見えられました。顔や首、肘の内側、膝の裏側、腹部、背中など、ほぼ全身に湿疹、炎症、黄色い汁らが出ています。顔色は少し黒っぽく、痩せ型、甘いもの、スナック菓子を好みます。肉、魚、野菜はまんべんなく食べるといいます。漢方薬の柴胡清肝湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて1か月後、途中で汁がたくさん出て、今は少し減っているといいます。さらに1か月後、汁の排出は減ってきて、患部の皮がよくむけるといいます。そのまま柴胡清肝湯を継続し、約1年半できれいな状態の肌に回復されました。

髪の毛を抜く男児と漢方薬…10歳の男児

半年前より髪の毛を抜くようになり、頭にはげができて悩んでいるといいます。体質は、やや痩せ型で、夜間の歯ぎしりがあります。漢方薬の抑肝散加陳皮半夏を調合。飲み始めて1か月後、歯ぎしりがなくなり、髪を抜く動作が少し減ってきたといいます。さらに1か月後、髪を抜く量はかなり減っているといいます。そのまま同じ漢方薬を服用し、1年が経過したころには髪は元に戻り、抜くことはなくなったといいます。