熱中症と漢方薬(72歳女性)

72歳の女性の方。猛暑の中、庭の草むしりをしてから調子が悪くなったといいます。体温は、37度前後でかったるく、少し動くと汗が出て横になりたくなるといいます。食欲はやや落ちていて、夜は寝汗が出て熟睡できないといいます。

漢方では、この状態を”血熱”と呼んで、血液に熱がこもっているような状態ととらえます。この方には、血熱を発散させる漢方薬を調合いたしました。飲み始めて1週間後、汗がたくさん出て、その後、身体が少し楽になっているといいます。さらに1週間後、体温は、36.4~5度と平熱に戻り、かったるさも減っているとのこと。それから漢方薬を継続していくうちに、身体も元気になり、草むしりをしても熱中症を起こさなくなったと喜ばれておりました。