アトピー性皮膚炎と鼻炎の漢方薬

25歳の男性。20歳の頃からアトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎がひどくなり、病院の飲み薬とステロイド含有の塗り薬を使っていたがなかなか治らず、薬局にご相談に見えられた。もともと小児アトピー、小児喘息があり、小学校高学年の頃には治っていたとのこと。アトピーは主に背中、首、顔が真っ赤に盛り上がってひどく、腕や膝の裏にも少し出ている。鼻炎は1年中鼻がつまっているという。

漢方薬の荊芥連翹湯を処方。漢方治療は、炎症を抑えるのではなく、体内の毒(リンパ液等)を排出して根本治療を目指すため、一時的に症状がひどくなる場合があることをお伝えした。1ヵ月後、アトピーは悪化し、汁が出たという。さらに1ヵ月後、アトピーは徐々に軽減。鼻づまりも通るようになってきたという。その後は次第にアトピーが改善され始め、約1年間の服用で完治された。