アトピー性皮膚炎と漢方薬(29歳男性:身長179cm体重68kg)

中学校の頃にアトピー性皮膚炎が出始め、一時ステロイドを塗っていたという。高校生の頃には一時落ちついていたが、社会人になってひどくなってきたという。

患部は、顔、頭皮、背中、腕、太ももからふくらはぎ、膝の裏とほぼ全身が赤く炎症しており、ステロイドを塗っていたせいか、皮がぼろぼろに分厚くなっている。

肉中心の食事と甘い物を好んで食べるということを聞き、漢方薬は、柴胡清肝湯と桃核承気湯を処方。塗り薬はステロイドをできるだけ止めてもらい、紫雲膏をつけてもらうことにした。飲み始めて1ヵ月後、皮がぼろぼろむけ始め、痒みが増大し、足や腕から黄色い汁が出るようになったという。これは、漢方のメンゲン反応というもので、身体に溜まっている”毒”を出しているとお伝えし、肉と甘い物を控えるようにお伝えし、さらに1か月分をお出しした。1ヵ月後、まだまだひどく液が出るという。ただ、顔や頭など、部分的には赤みが減ってきているという。さらに1ヵ月後、黄色い汁の出方が減り始め、アトピーの勢いが弱まり始める。その後も漢方薬を飲み続け、半年後には肌も綺麗になり始め、飲み始めて1年後には、見た目にも分からないほど綺麗になった。その後も漢方薬は継続して飲まれている。