十二指腸潰瘍と漢方薬(27歳男性:身長172cm体重65kg)

2年前より右の腹部に痛みがあり、十二指腸潰瘍と診断された。病院で処方された胃酸を抑える薬と粘膜を保護する薬を服用。痛みは軽減されたが、胃のむかつきや胃もたれ、ゲップなどの不快感があり、漢方薬を試してみようと来局された。

体質は、イライラしやすい性格で、背中の張り(特に右側)、肩こり、首こりが強い。食欲はあるが食べた後に倦怠感が出る。大便はほぼ毎日で軟便のことが多い。

漢方薬の柴胡桂枝湯を処方。飲み始めて1ヶ月後、背中の張りが和らいで、むかつきやゲップの回数が減ったという。そのまま継続してもらい、3ヶ月が経った頃には胃の不快感はほぼなくなったので、病院で処方された薬を止めてもらったが、その後も調子は良いという。