卵巣チョコレートのう腫と漢方薬(29歳女性:身長158cm52kg)

3年前に、左側の卵巣にチョコレートのう腫が見つかり、次第に大きくなって、現在は5cm弱あるという。病院では、6cm以上になったら手術を考えたほうが良いと言われているが、なるべく手術をしたくないので、漢方薬で何とかならないかと思い、ご来局された。

顔色は、赤くのぼせ気味。肌はかさつていて、唇はひどく荒れている。生理痛があり、1~2日目にかけて鎮痛剤を飲む。不正出血あり。腰から下は冷えやすく、冬場は、電気毛布を使って寝る。甘い物を好む。

漢方薬の温経湯を処方。飲み始めていくと、次第にお腹が温まってきたとのこと。また、3ヶ月が経つ頃には、唇の荒れも治り、不正出血と生理痛がなくなったという。その後、1年間服用し続け、病院で卵巣を見てもらったところ、左の卵巣が、2cm弱まで小さくなっているとのことだった。