不整脈(心房細動)と漢方薬(68歳女性:身長154cm体重49kg)

3年前より、動悸がし始め、病院で検査を受けたところ、心房細動と診断。発作が出たときだけ、サンリズムという発作を抑える薬を飲んでいる。薬を飲めば、発作はおさまるが、最近動悸の頻度が増え始めたため、漢方薬を試してみようと来局された。

性格は、神経質で心配性。取り越し苦労が多く、特に体のことは、一度気にかかると考えすぎることが多い。胃腸は、やや弱めで、小水は近く、時々膀胱炎を起こす。血圧は、高くなったり、下がったりと変動が激しい。季節の変わり目や、疲れたときなどに動悸が起きやすい。

漢方薬の柴胡桂枝乾姜湯を処方。飲み始めると、とても気持ちが落ち着き、よく眠れるようになったという。また、血圧の変動も小さくなった。その後、徐々に動悸の起こる回数は減り、飲み続けて1年が経過した頃には発作はほぼ起きなくなった。