めまいと漢方薬

49歳女性 身長157cm 体重60kg

3~4年前より、めまいがある。特に春先や秋口などの季節の変わり目に悪化。立ち上がったときや頭を起こすとフラフラし、ひどい時は天井がくるくる回り、寝返りも打てないほどになる。性格的には神経質で、不安になりやすい。

今回も、ふらつきがあるということで、漢方薬の苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を処方。飲み始めてすぐに、小水がたくさんあり、ふらつきが改善。それ以降、少しふらつきがみられると苓桂朮甘湯を服用し、めまいは起きていない。

漢方では、メマイの多くを”水毒(すいどく)”と考えている。水毒とは、身体に溜まる余分な水のことで、不安やあせりが強いタイプは、水毒が頭や耳にたまり、頭痛やメマイを起こすことがある。苓桂朮甘湯は、頭に上った水毒を、小水に導くことで、メマイや頭痛を治す。