不眠症と漢方薬

44歳女性

昨年より、不眠気味。寝つきは良いが、2~3時間ですぐに目が覚め、それから明け方まで眠れなくなる。特に秋口や春先などの季節の変わり目になると悪化する。また眠れないときは血圧も上がる。

性格的には神経質で物音などにも敏感に反応する。また、イライラしやすく短気で、職場などで周りに気を使いすぎ、ストレスを溜めやすい。時々まぶたがぴくぴくとケイレンすることがある。

漢方薬の抑肝散(よっかんさん)を処方。飲むと2~3日で明け方まで眠れるようになる。それ以来、眠れないようになると、抑肝散を飲むようにされている。

抑肝散は、身体の緊張をほぐし、自律神経のバランスを安定させる。神経質でせっかちなタイプは、知らない間に身体が興奮状態におちいり、夜眠りが浅くなったり、血圧が上がったりすることがある。そういう場合に、抑肝散はよく効く。また、歯ぎしりにもよく効く薬である。