卵巣のう腫(漿液性のう胞)と漢方薬

29歳女性 身長160cm体重54kg

妊娠中より卵巣が腫れる。出産後も腫れが止まず、縦11cm横17cmの大きさ(右の卵巣)。病院での診断は漿液性嚢胞腺腫(しょうえきせいのうほうせんしゅ)。即、手術を勧められたが、その前に漢方をやってみたいと御来局された。

体調は悪くなく、若干のふらつきがあり、まだ悪露が出ている。むくみが少しあり、お腹はふくれて小便の出が悪い。漢方薬の当帰芍薬散:別包薏苡仁(とうきしゃくやくさんかよくいにん)を処方。飲み始めてすぐに小便が出始め、3週間後には卵巣の大きさが6~7cmまで小さくなり手術は免れた。そして1ヶ月後の検査で卵巣が2.8cmと正常になった。