顔からの汗と漢方薬

42歳女性 身長157cm体重52kg

1年前より顔から汗が出る。夏場は特にひどいが、冬でも出る。特に人前で話をするときにひどくなる。また、温かい物(ラーメンなど)を食べても汗が吹き出る。

体質は、肩こり性で疲れやすく、足は冷える。また人に気を使いやすく、細かいことが気になり、取り越し苦労の多いタイプ。眠りは浅く、夢を良く見る。のどや唇は乾きやすい。

漢方薬は、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)を処方。飲み始めて1週間する頃には良く眠れるようになり、疲れやすさが良くなった。その後、1ヶ月が経過した頃から次第に異常な汗をかかなくなり、3ヵ月後にはほぼ良くなった。また、カサカサだった唇にも潤いが出てきた。

漢方では、顔や頭からの過剰な発汗は、”自律神経の失調”と考えている。特にもともと神経質で、気を使いやすいタイプは、頭や顔に熱(虚熱)が上りやすく、異常な発汗を伴う場合が多い。柴胡桂枝乾姜湯は、身体の緊張をほぐし、精神的な疲労を除き、虚熱を冷ます。