三叉神経痛と漢方薬

61歳の男性。4~5年前より三叉神経痛を発症し、病院の薬を飲んでいたら痛みは治まっていたようですが、2か月前より痛みがひどくなったといいます。

体質は、少し肥満気味で汗っかき、口渇、むくみがあります。また、痛みは天気の悪い日にひどくなるといいます。

漢方では、このような体質を水毒(すいどく)と考え、水毒を改善する漢方薬の五苓散を調合。飲み始めて2週間後、痛みが半減したといいます。その後も漢方薬を継続し、3か月間の服用で痛みはなくなりました。

帯状疱疹後疼痛と漢方薬(61歳の女性)

61歳の女性。親の看病の疲れのためか、1年前に帯状疱疹ができ、その後の痛みに悩まされているとご相談にみえられた。病院でブロック注射やリリカという薬を飲んでいたそうですが、効果はなかったといいます。体質は、冷え症、色白、やや肥満気味、神経質、不眠気味などがあります。

漢方薬の抑肝散加陳皮半夏(煎じ薬)を調合。1か月後、痛みは気持ちいいのかなという感じでしたが、冷えと不眠が改善されたためさらに1か月同処方を調合。1か月後、痛みが少し軽減。その後も徐々に痛みがやわらぎ、約3年間の服用で完治しました。