間質性肺炎(75歳男性)

1年前に左肺上部がレントゲンにて白いことがわかり、病院の検査で間質性肺炎と診断された。咳、くしゃみ、息苦しさがひどい。間質性肺炎の検査値であるKL-6は500以下で正常であるが、SP-Dの数値が110以上ある。煎じ薬の桂枝加厚朴杏仁湯(桂皮はベトナムNo1、厚朴は唐厚朴、自家製芍薬、甘草は東北甘草使用)を服用後、30日突発的な咳が強くなり、くしゃみもひどくなった。また、動くと息切れがある。同処方4か月後咳、くしゃみ、息苦しさはほとんど解消。SP-Dは200近くまで上がる。同処方で6か月後SP-Dが下がり始めて正常値までもう少しまで来ている。
自覚症状は、引き続きなく生活は安定している。

ひどい咳

咳をすると腰まで痛む。喉が渇き、寒気がある。ドラッグストアで麻杏甘石湯を買って飲んでみたが効かない。

足のむくみがあり、血圧正常、小便は1日8回。キーンという耳鳴りがある。腰痛は右が痛い。葛根湯を5日咳がすぐに止まる。その後1ヶ月後再び咳が始まる。倦怠感と冷えがひどい。麻黄附子細辛湯5日分ですぐに治まる。その10ヶ月後肺炎が起こり、脈が速く、胸が一杯になる。今度は炙甘草湯20日で改善された。

その1年後。リンパが腫れて微熱があり喉が痛い。柴朴湯を10日でよくなった。

ひどい咳は、同じ人でも状況、症状、その時の体力で処方が変わってくる。漢方はできるだけその状態に合わせて服用された方が早くつらい症状を除くことができる。