過呼吸症候群と漢方薬…33歳の男性

2年前に、自動車を運転中、突然呼吸が苦しくなり、動悸、冷や汗が出て病院へ行ったようですが、心電図、MRIでは異常がなく、過呼吸症候群といわれたといいます。その後も、半年に1回くらいのペースで症状が出たようですが、なるべく精神安定剤を常用したくなかったため、漢方のご相談に見えられました。体質は、神経質で几帳面、不安感が強く、仕事のストレスが溜まっているといいます。

漢方薬の苓桂甘棗湯を調合。飲み始めて1か月後、よく眠れるようになり、不安感が少し和らいできたといいます。そのまま漢方薬を継続。半年が経っても発作は出ず安定しているといいます。さらに漢方薬を継続すること3年が経過していますが、今のところ発作は起きていないといいます。

うつと漢方薬…59歳の女性

母の介護をしていた疲れのためか、半年前より何もやる気がしなくなったといいます。食事はとりますが、ただ食べているという感じで食べたいという気持ちが出ず、夜も何度も目が覚めるといいます。病院の抗うつ剤を飲むのには抵抗があり、漢方のご相談に見えられました。性格は几帳面で真面目なタイプ。不安感や取り越し苦労が多く、ささいなことが気になるといいます。

 漢方薬の柴胡加竜骨牡蠣湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて1か月後、少し気持ちが軽くなり、やる気が出てきたといいます。さらに1か月後、食欲もわくようになり、夜もよく眠れるといいます。そのまま柴胡加竜骨牡蠣湯を継続し、1年がたったころには、気持ちも明るくなり、元の状態に戻りました。