口唇ヘルペスと漢方薬

38歳の女性。35歳を過ぎたころより、頻繁に口唇ヘルペスを繰り返すようになったといいます。特に疲れたとき、寝不足のとき、生理中に悪化するといいます。体質は、肩こり、不安感、神経質で、首から上に汗をかきやすく、動悸、疲労感もあります。足は冷え、生理前に不安感やうつっぽくなる時があるといいます。

漢方薬の柴胡桂枝乾姜湯(煎じ薬)を調合。1か月後、よく眠れるようになって、疲労感が良いといいます。できていたヘルペスも改善しています。そのまま漢方薬を継続。肩こり、不安感も減り、1年たっても口唇ヘルペスはできていないといいます。

下痢と漢方薬

34歳の女性。もともと腸は弱かったそうですが、ここ4~5年下痢に悩んでいるといいます。外出先や仕事中にもお腹がゴロゴロして便意を催し、水様性の下痢が出ることもあるといいます。今までに整腸剤や漢方薬も飲んでみたようですがあまり効果がなく、ご相談に見えられました。

体質は、顔色青白く冷え症で、お腹の張りが慢性的にあります。毎朝大便をするときは、腹痛で軟便といった状態が何年も続いているといいます。

漢方薬の大建中湯(煎じ薬)と理中丸を調合。飲み始めて1か月後、大便が少し形になってきているといいます。さらに1か月後、ひどい下痢はなくなり、日に数回あった大便が、1日1回になっているといいます。その後、腸の調子は順調によくなり、1年間服用したころには、腹痛、下痢はなくなり、きれいな形の大便が出るようになりました。