卵巣チョコレートのう腫と漢方薬…35歳の女性

30歳を過ぎたころより、生理痛がひどくなり、度々不正出血が出るようになったといいます。病院で検査を受けたところ、右の卵巣が約6㎝、左の卵巣も4.5㎝になっており、チョコレートのう腫と診断されたといいます。これ以上大きくなると手術をするといわれ、その前に漢方を試したいとご相談に見えられました。体質は、顔色赤くのぼせ気味、吹き出物がいくつかあり、足は冷えます。大便は4~5日に1回、生理痛はかなりあり、1日2日目までロキソニンを飲んでいるといいます。 

漢方薬の折衝飲(煎じ薬)を調合。飲み始めて1か月後、大便が2日に1回出るようになり、吹き出物が減ってきたといいます。さらに1か月後、生理痛が以前より楽になったといいます。そのまま折衝飲を継続してもらい、半年が経ったころにはロキソニンはいらなくなり、不正出血はなくなってきたといいます。その後、病院で検査をしたところ、右卵巣が4.2㎝、左卵巣が2.8㎝まで小さくなっているとのこと。さらに折衝飲を服用し、半年後の検査を受けたところ、右卵巣3㎝左卵巣2.5㎝となっていたといいます。その後も漢方薬を継続されていますが、のう腫は大きくなっておりません。

痛風と漢方薬…55歳の男性

50歳を過ぎてから、痛風に悩まされているといいます。身長170㎝体重84㎏、病院の薬を飲むことに抵抗があり、漢方のご相談に見えられました。血液検査での尿酸値は9.0㎎/ml。肉食脂物を好み、お酒は缶ビール1~2本/日。暑がりで顔色赤く血圧高めで、夜間尿2~3回/日。 

漢方薬の大柴胡湯(煎じ薬)と八味丸を調合。肉食を控えビールを日本酒に変えてもらいました。飲み始めていくと、体重が減少、血圧も下がっていきました。そして半年後の検査で、尿酸値が7.2㎎/mlまで改善。痛風発作も出ていないといいます。その後も漢方薬を継続中。