【ものもらいと漢方薬】
漢方では、ものもらいを目のカゼと考えますので、初期では葛根湯(かっこんとう)を使います。ただ、慢性化した人は、”血毒”に原因があると考えますので、血毒を治す大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)などを使用します。
【白内障と漢方薬】
白内障の原因は、先天性、外傷性、老人性、糖尿病性などがあります。漢方では、血毒・水毒による目の血行不良が原因で起こると考えますので、それぞれ体質に合った薬を使用していきます。特に糖尿病がある人の場合は、末梢の血液循環が悪くなりますので、早めの服用をお勧めします。
【緑内障と漢方薬】
緑内障は眼圧の亢進により起こりますが、漢方では、血毒性、水毒性、ストレス性の3タイプに分けて薬を使い分けていきます。よく使用する漢方薬は、血毒性には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、水毒性には八味丸(はちみがん)、ストレス性には柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)です。