腎臓透析中の皮膚のかゆみと漢方薬…73歳の男性

腎臓透析をし始めてから、皮膚のかゆみに悩まされているといいます。病院でステロイド剤の軟膏をもらいつけてみたようですが、かゆみは収まらず、漢方のご相談に見えられました。体質は、顔色黒く、かゆみの場所は赤く炎症を起こしています。やや便秘気味で、夜も眠りが浅いといいます。

漢方薬の黄連解毒湯と八味丸を調合。飲み始めて1か月後、大便も出がよくなり、かゆみが少しだけ良いといいます。さらに漢方薬を継続、半年が経ったころからかゆみが減り始め、その後徐々に軽くなっていきました。その後も漢方薬を継続中で、ひどくかゆくなることはないといいます。

尿もれと漢方薬(41歳女性)

41歳の女性。40歳を過ぎたころから、小水の後、尿が少しもれるようになったといいます。市販の薬を飲んでみたようですが効果がなく、漢方のご相談に見えられました。

体質は、手足の冷え、腰痛、神経痛があります。もともと、寒い時期には頻尿になり、残尿感もでやすかったといいます。

漢方薬の当帰四逆加呉茱萸生美湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて1か月後、小水の勢いが良くなり、尿もれがだいぶ改善されてきたといいます。さらに服用を続けられ、半年がたったころにはほとんど気にならない状態にまでなりました。その後は、調子が悪くなると同処方を服用すると、すぐに改善されます。