副鼻腔炎(43才女性)

4年前から風邪のあとに副鼻腔炎を繰り返す。月に1度は耳鼻科に受診するが、抗生物質が効かなくなってきた。後鼻漏があり咳がでてのどが痛い。水虫や日光のアレルギーもあり皮膚が弱い。PMSの症状もあり、生理前にはイライラが激しくなる。風邪もひきやすい。

胃腸に原因があるとみて、皮膚粘膜にも働く黄耆建中湯と、八味地黄丸を服用していただき、2か月で病院通いは無くなり、状況は安定している。

10年以上も花粉症に苦しんでいる(35歳女性)

この時期はくしゃみ、鼻水だけでなく喉の痛みで辛くなる状態でした。平素虚弱体質で、疲れやすく、冷え性ですぐ横になりたがる痩せ型の体型。例年耳鼻科の内服と点鼻薬を使用していました。この方の特徴は、体が冷えやすい事と、冬に頭が冷えると頭痛がする事、風邪を引きやすくその時は必ず喉の痛みが出る事でした。また30代で帯状疱疹の経験もありました。

漢方薬がよいと聞いて、市販薬の小青竜湯を服用してみるものの今ひとつスッキリしません。この方には体を温め新陳代謝をよくする「麻黄附子細辛湯」を服用して頂きました。一週間で症状が改善して同処方でこのシーズンを乗り切りました。出来れば来年以降も症状が出ないように体質改善を希望された為、症状が治った5月中旬から腸内環境をよくすることを目標に茯苓飲という漢方薬の服用と、甘いものを減らして頂き、なわとびを1日1000回を目標に頑張って頂きました。そして翌年は症状が軽くなり、薬の服用がかなり少なくなったそうです。