西洋医学で治りにくい病気こそ“漢方”の出番です…皮膚病、不妊症、癌、膠原病など

むつごろう薬局「自然の漢方薬で赤ちゃんはきっとできる」

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むつごろう畑の近況報告

種の収穫です。当帰の種を取っているだけで、掌はぽかぽかになります。当帰が体を温める理由が体感できました。


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今年の暑さは大変です。朝か夕方畑に出てもやはり大変。虫も多く汗がたっぷり出てしまいます。ただ、夜はぐっすり眠れます。やはり運動は大切ですね。


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続・柴胡剤と不妊症 

2018年08月10日

月経前症候群(PMS)と不妊症

 

Sさんは、お子さんを考えて2年になります。3年前の流産で精神的に大きなショックを受けてしまい、いつも鬱々してしまいがち。手の平がほてり、冷えのぼせがあり、疲れやすい。血圧は100、50と低血圧気味。小便は日に6回、大便は2−3日に1回。めまいがあり、唇は乾燥していました。冷たい物を欲しがり、肩の凝りがひどく腰が冷え、生理は28日周期で順調。甘いものを多く食べてしまう。温経湯を服用して1ヶ月、手の平のほてりが解消し、何もしないのに体重が1.5kg減りました。さらに1ヶ月でお腹が温まり皮膚がツルツルしてきました。体調が大変よくなってきた矢先、生理前に寒さを感じたと思ったら突然顔が熱くなり、ドキドキして汗が出てきたそうです。頭痛、肩こり、首筋のこりもひどい。Sさんは、流産後の神経症状が悪化してきたのだと不安になっていました。この症状は「往来寒熱」です。「柴胡」が主薬の柴胡桂枝湯に変更しました。その後すぐに症状は消え生理がきました。ご懐妊の報告を受けたのはその1ヶ月後でした。

薬草「柴胡」

学名はギリシャ語のBupleurum falcatum Linne。牛という意味のbousと、肋骨という意味のpleuronからつけられた名前で、葉の形を言っています。falcatumは鎌形と言う意味でやはり葉の形から。以前、無農薬有機肥料による自社栽培を何度も試みましたが労力とコストが噛み合わず断念しました。ただ、現在使用しているものは、無農薬に近いもを仕入れています。

柴胡は、人間の脇の部分に働らく薬草です。例えば、耳の下の凝り、脇の下が苦しい感じ、などです。また内臓で言うと肝臓、膵臓、胃、胆嚢辺りに働きます。具体的には、口の苦味、喉の渇き、めまい、赤目、耳の聞こえが悪い、生理前の風邪のような症状を目標にしています。

漢方は複数の組み合わせで力を発揮する

 どくだみ、センブリ、たんぽぽ茶などは「民間薬」と言って単独で使います。漢方薬は、基本的に二つ以上の薬草が組み合わさって力を発揮します。「柴胡」も同じで単独には使いません。交友関係が幅広い柴胡の一番の親友はコガネバナ「黄芩」です。柴胡は黄芩の力を借りて胸から脇にかけての苦しさ、往来寒熱、生理前の熱感を除いていきます。また、「甘草」と組むことにより、取り越し苦労などの精神症状によく働きます。また、複数組み合わせることにより、薬草の副作用を緩和することもできるのです。

 

柴胡は、夏の終わりに可愛らしい黄色の小さな花を咲かせます。その姿を見ているだけで気持ちが落ち着きます。柴胡の花はよく花屋でも見かけることがあります。25年前に初めて作った、まるで鼠の尻尾のような乾燥した柴胡の根は、いまでも大切に店のショーケースに飾ってあります。ご来店時に覗いて見てください。