西洋医学で治りにくい病気こそ“漢方”の出番です…皮膚病、不妊症、癌、膠原病など

むつごろう薬局「自然の漢方薬で赤ちゃんはきっとできる」

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むつごろう畑の近況報告

蒼朮(そうじゅつ)の花が満開です。別名「おけら」とも言います。とても可愛らしいい真っ白い花です。蒼朮は胃腸によく働き、また利水剤としてめまいを治します。沢瀉湯という回転性眩暈の漢方薬に含まれます。


むつごろう新聞

トピックス情報

駿府薬草園のクコの花が咲きました。とても可愛らしい花です。これから真っ赤な実がついていきます。ここは滋養強壮の働きや、目の疲れもとります。


ノルウェーからのお便り
紫雲膏
むつごろう八選茶
漢方音楽

畑だより~視点を変える~

2014年01月10日

最近、木村秋則(奇跡のリンゴ)先生の自然農法というものに凝っています。この自然農法というものは、従来の農業の”真逆”の農法です。従来の農業は、農薬を使う、使わないは別として、①雑草を刈る②肥料を入れるというのが常識でした。雑草を刈るのは、雑草が作物の栄養を奪うと思っていたためで、肥料を入れるのは、作物が育つには肥料が必要と考えていたからです。ところが木村さんは、リンゴの無農薬栽培を始めた際、この従来の農法のままでは、リンゴは実を付けるどころか、800本のリンゴの木の葉がすべて枯れ、全滅してしまいそうになります。ただ、奥さんが農薬アレルギーということもあり、11年ものあいだ農薬を使えず、無収穫、無収入で追い詰められてしまった木村さんは、偶然にもあることに気が付きます。それは、「なんで自然の山の中にあるドングリの木は、肥料も農薬も使っていないのに、虫にやられることもなく、立派な実を付けているんだ」と・・・。その答えは、”土”にありました。手入れされていない山の土は、雑草の根により柔らかくほぐされ、枯れ草や落ち葉が重なり、たくさんの昆虫やバクテリアが住み着き、まるで柔らかいじゅうたんのようにフカフカとして、良い香りを放っていました。そのためドングリの木は、地中深くまで根を伸ばすことができ、たくさんのバクテリアによって肥やされた養分を吸い上げていたのです。ところが木村さんの畑は、丁寧に雑草を刈っていたため、大地は硬く、日差しでひび割れ、バクテリアも少なく、地力が落ちていたのです。当然、リンゴの木も根をしかっりと張り巡らせることはできません。これではいくら肥料を入れても、害虫や病気に負けてしまいますよね。このことに気が付いてから木村さんは、雑草は伸び放題にし、肥料を入れず、なるべく自然の山に近い状態の畑を作っていったのです。このことは、自分も非常に納得がいきました。私も薬草(当帰)栽培をしていると、いつも、なぜ、雑草をしっかりと抜いて、堆肥をたっぷり入れた当帰より、手が回らなくなって、雑草が伸び放題の当帰のほうが立派に育っているんだ、ということをよく経験していたからです。確かに今思えば、雑草を抜いた畑は、夏の日照りで乾燥し、硬くなり、バクテリアも死んで地力が落ちていたんでしょうね。やはり自然に近い状態が一番良いのでしょう。また、私は、木村さんの本を読んでいて「漢方治療もこれと一緒だ」ということにも気付きました。例えばアトピー性皮膚炎の場合、従来のやり方では、ダニや雑菌を消毒して皮膚を清潔に保ち、炎症を抑えるステロイド薬を塗る、というのが定番です。木に例えるなら、患部に農薬を振り掛けるような感じでしょうか。ところが漢方治療の場合、皮膚を治すのではなく、木の根っこに当たる”お腹”を治していきます。我々現代人は、幼き頃から、繊維を失った白米やパン、砂糖などを多く食べています。畑に例えるなら、現代人のお腹には、バクテリアが少ないのです。そして冷えて硬くなっています。漢方薬は、この硬いお腹を柔らかくし、小腸、大腸、肝臓などが伸び伸びと大きく根を張れる手助けをします。畑の中での雑草のようなものです。そして内臓が大きく根を張った身体は、外部の刺激に対してのアレルギー反応を起こさなくなるのです。農薬や薬は非常に便利なものです。しかしながら、それは、自然の生態バランスを崩す場合もあります。畑の雑草ではありませんが、神様の作るものには無駄がないということなのでしょう。

薬剤師兼百姓 白井憲太郎