西洋医学で治りにくい病気こそ“漢方”の出番です…皮膚病、不妊症、癌、膠原病など

むつごろう薬局「自然の漢方薬で赤ちゃんはきっとできる」

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むつごろう畑の近況報告

蒼朮(そうじゅつ)の花が満開です。別名「おけら」とも言います。とても可愛らしいい真っ白い花です。蒼朮は胃腸によく働き、また利水剤としてめまいを治します。沢瀉湯という回転性眩暈の漢方薬に含まれます。


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駿府薬草園のクコの花が咲きました。とても可愛らしい花です。これから真っ赤な実がついていきます。ここは滋養強壮の働きや、目の疲れもとります。


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水毒からくる婦人病

2019年07月24日

 

 

新しい畑を求めて・・・  

 

毎年、暑く湿度の高いこの時期になると必ず思い出すことがあります。それは、新しい畑を求めて静岡の山間部、井川周辺に通った時のことです。もう十余年前の事になります。

 

 

七月から作業に入り炎天下のもと一日中草刈に追われ、その後耕運機で石の畑を掘り起こしました。秋の芍薬の植え付けの時期まで何とか間に合い、300本の芍薬を植えたのですが、少しずつ枯れ始め、2年目にして急遽、水はけのよい別な畑に移植しました。そのときは、残り100本もなかったと記憶しています。掘り起こすとどれも根の成長はほとんどなく力ない容貌でした。その土地は雨が降ると水はけが悪く、足を踏み入れると長靴が脱げてしまうほど。地下の岩盤による水はけが悪いことが原因でした。まるで畑の水毒です。「水毒」とは体の余分な水分が増えて色々な病気を起こしてしまうことを言っています。大自然の水毒は、植物の根腐れとして現われ、人間の水毒は、皮膚病の滲出液、鼻水、尿や涙の過多、水様性下利、むくみ、胸水、腹水、関節の腫れ、動悸、めまい、耳鳴り、頭痛、のどの乾き、むかつき、咳、痰、と現れ方は様々です。また、時として不妊症の原因にもなるのです。

少し専門的に言いますと「痰飲(たんいん)」、「懸飲(けんいん)」、「溢飲(いついん)」、「支飲(しいん)」に分かれます。痰飲は、胃がチャポチャポする事で鼻水、下痢の原因となり、懸飲は、体を動かしたり咳をするとひきつり痛む慢性胸膜炎で、溢飲は、手足の皮下に溜まった水腫や浮腫で腎炎、心疾患、脚気につながり、支飲は、水分が鳩尾に溜り呼吸困難と促迫がはげしくなる心不全のことです。どれも水毒が原因でおこる病気です。

 

 

ぬかるみに足をすくわれる

 

3年間子供が出来ない女性から相談がありました。10年前から多嚢胞性卵巣といわれていて排卵しにくい状態でした。経血量や帯下も多く、生理痛が激しく、塊も多い方でした。疲れやすく、顔と足がむくみ、貧血、肩こり、頭痛そして慢性的に咳がありました。漢方薬も当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、温経湯とどれもうまく行かず、3回目の夏に、顔のむくみと湿った咳そしてお腹のチャポチャポ音を目標に甘草乾姜散を処方しました。今まではない帯下が沢山出て、その後ご妊娠されました。

この方の体の中は、畑の`ぬかるみ状態`になっていたのでしょう。この余分な水は、冬になると薬草の根を冷やし成長を止めてしまいます。女性のお腹がぬかるみ状態となり冷えてしまい卵の成長を悪くしていたのでしょう。漢方薬によって、その冷たい水が滞下となって排出され、身体が温まったと考えられます。