西洋医学で治りにくい病気こそ“漢方”の出番です…皮膚病、不妊症、癌、膠原病など

むつごろう薬局「自然の漢方薬で赤ちゃんはきっとできる」

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むつごろう畑の近況報告

二階堂東邦大学名誉教授から、なつめの実が届きました。国産の完全無農薬のなつめです。実は小さいのですがとても香りが強く美味しそうです。


むつごろう新聞

トピックス情報

漢方音楽が、出来上がりました。作曲家の小松正史さんと作りました。2018年12月7日にリリースされます。むつごろう薬局・むつみ薬局・京都にて数か所で同時販売致します。ご予約を受け付けています。


ノルウェーからのお便り
紫雲膏
むつごろう八選茶

柴胡剤と婦人病

2018年06月11日

皆さん、三島柴胡はご存じですか。

 漢方の世界では、高麗人参と同じくらい有名な薬草です。三島柴胡と言うだけあって静岡県の三島が本場の産地。只今では野生のものは殆どありません。その柴胡は、私にとって一番の思い出深い生薬なのです。なぜなら薬草栽培で初めて育てた生薬だからです。その当時を思い出してみました。春の彼岸過ぎに蒔いた三島柴胡の種は、1ヶ月後に漸く2本の可愛らしい葉を出しました。5月になると気温も上がり、畑は芍薬、牡丹の花でにぎやかになります。野良仕事は専ら成長が遅い柴胡を助けるため雑草引きとなります。枯れてしまう柴胡が出てくるのもこの時期で、その原因は土の中にあります。雨が少ないこの時期、植物たちは水を求めるため根をのばします。そのため地上部の成長速度を緩め、地下での水の争奪戦に力を集中します。元来、根が短い柴胡の形勢は不利で、雑草に覆われてしまうと負け戦さになります。この畑の様子は「傷寒論」で言う少陽病期に似ています。病気の進行が表面上は(植物の地上部)微少に見えますが、実は体内(地下部)で進行している(少壮;さかん)ものが少陽病期です。(少陽病の「少」の意味は、微少、少壮の意味となります。)

 

柴胡は繊細な植物で、栽培に苦しみます。理由は根が小さい事で、いつも乾燥を怖がっているように見えます。柴胡が油を多く含むのは、この恐怖から身を守る爲であり、そしてこの精油が人の肝臓を含む胸隔内に溜った汚れた油を溶かし消化器官へ排出してくれるのです。少陽病期とは病邪との戦いの場所が胸郭内に移り、その結果、胸苦しさ、微熱、口苦、咽乾、めまいなどの症状が現れます。病邪の侵入を脇膈内まで許してしまった状況を立て直すため、油と共に病邪を速やかに腸管に流し、次の治療に繋げるのが柴胡の役割なのです。 

食養生に「身土不二」という言葉があります。その土地で採れた物を食べると健康になるという事ですが、まさに柴胡で有名な静岡では、柴胡剤で救われる方が多い気がします。また柴胡がよく育つ山々では、温かい海風と、富士山から吹き降ろされる冷たい風が交差します。柴胡が治す熱風邪の状態は、寒さ暑さが交互に来るような状態です。あたかも育った環境に影響されているような感じですね。この状態を専門的には「往来寒熱」と言います。・・・・・続く