西洋医学で治りにくい病気こそ“漢方”の出番です…皮膚病、不妊症、癌、膠原病など

むつごろう薬局「自然の漢方薬で赤ちゃんはきっとできる」

今月のおめでた
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むつごろう畑の近況報告

 皆様、新年はいかがお過ごしでしょうか。この薬樹は10年前に植えた山茱萸の木です。これからとても鮮やかの黄色の花を咲かせます。山茱萸は実を使い、滋養強壮剤として使われますが、下半身を強くし、膝腰を温め、痛み、耳なり、耳が聞こえにくい方にも使われます。


むつごろう新聞

トピックス情報

漢方音楽が、出来上がりました。作曲家の小松正史さんと作りました。2018年12月7日にリリースされます。むつごろう薬局・むつみ薬局・京都にて数か所で同時販売致します。ご予約を受け付けています。


ノルウェーからのお便り
紫雲膏
むつごろう八選茶

人間らしく生きる

2013年09月12日

午後8時・・・。どしゃ降りの雨の中、いつも堆肥(たいひ)でお世話になっている牛屋さん家へ、用あって向かっている。街とは違い、すでに真っ暗になっている里山をぐんぐん登って行くと、大きな灯かりがひと際目立っている。どうやら牛たちは食事中のようだ。といっても、牛たちはいつ行っても何かしら食べているのだが・・・。牛舎の向かいの小屋に軽トラを着けると、雨宿りをしていた子猫たちがいっせいに散らばった。「牛乳持ってく」、大きな声が牛舎に響きわたり、牛家さんが獲れたての乳の入ったペットボトルを片手に現われた。牛舎を覗くと、荒々しい鼻息を立てながらひたすら食べている牛たちに、奥さんが必至になって餌をやっている。「キャベツと玉ネギも持ってって」・・野菜が高騰しているこの時代、獲れたての大きなキャベツ2個と玉ネギ6個は非常にありがたい。2、3分立ち話をして用をすませた後、私はもらった野菜と牛乳を軽トラに積んで、里山を降りた。

今、世の中は合理化一辺倒になっており、昔では当たり前だったこういった光景も今ではあまり見られない。ただ生きる為だけに、必至になって自然と格闘している姿ほど美しいものはなく、人と人との野菜を通じたコミュニケーションほど、心温まるものはない。戦後60年、人間の幸福感を合理化だけで片付けようとしてきた私達日本人は、働かなくても食べていけるという異常な社会を産み出し、家族・自然・農業といった2000年前から続いてきた日本人の生活スタイルを破壊し始めた。もし行き過ぎた便利性が、人間からコミュニケーション力・体力・生命力を奪い、苦労を知らずに育った世代が幸福感すら感じることができなくなっているとしたなら、果たして私達の歩んできた道のりは正しかったといえるのだろうか。最も恐れないといけないのは、何でも合理化、合理化と推し進めていくことで、社会から人情の機微が失われていくことではないだろうか。私達医療の世界でも、医者が患者の顏を見ない・3分診療・薬漬けなど患者本位ではない病院本位の合理的な治療が当たり前のように行われている。合理性が人情を上回ったとき、社会は退歩へと向かっていくような気がしてならない。

私の好きな人に本田宗一郎(本田技研創業者)という経営者がいる。本田さんは、田舎の町工場を一代で世界のホンダにしたことであまりにも有名であるが、それよりも従業員に”親父”と慕われ、正直で人情味にあふれている所が最も魅力的な人だ。あのような町工場の親父さん的存在で世界的企業まで成長していくには、余程の信頼関係が築けなければ難しいはずだが、そういった信用信頼関係を築きやすい風土が当時の日本にあったとしたなら、2000年続いた島国日本は人間社会としては成熟期を迎えていたのではないだろうか。もし敗戦により、日本にも合理化の風が吹くようになったことで、日本から人情の機微が失われていようとしているのなら、それはとても残念でならない。

薬剤師 白井憲太郎