西洋医学で治りにくい病気こそ“漢方”の出番です…皮膚病、不妊症、癌、膠原病など

むつごろう薬局「自然の漢方薬で赤ちゃんはきっとできる」

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むつごろう畑の近況報告

二階堂東邦大学名誉教授から、なつめの実が届きました。国産の完全無農薬のなつめです。実は小さいのですがとても香りが強く美味しそうです。


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漢方音楽が、出来上がりました。作曲家の小松正史さんと作りました。2018年12月7日にリリースされます。むつごろう薬局・むつみ薬局・京都にて数か所で同時販売致します。ご予約を受け付けています。


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6月の漢方薬学の講義 東邦大学薬学部

2017年06月08日

2017年6月20日13時30分から、東邦大学薬学部生薬学教室(小池教授)の漢方生薬学実習の講義を行います。5月同様、東京店は1日お休みをいただきます。申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。

授業内容の一部

1 漢方を勉強する前に

   皆さん漢方薬を飲んだことがありますか。

   味はいかがでしたか。

   漢方薬は何で出来ていますか。

   漢方薬が効くメカニズムはわかりますか。

   東洋医学とは何でしょうか。

   東洋医学とは、主に東アジア圏を中心とした,伝統的医学のことを指しています.東洋医学は、中国医学(中国)、漢方医学(日本)韓医学(朝鮮半島)ですが、南アジア・東南アジアの伝統医学のアーユルベーダ医学(インド)や、西アジア伝統医学のユナニ医学などを含む場合もあります。

 

2 「漢方」という言葉の意味は何でしょう 

漢方という名称は我が国独自のもので、明治以降に用いられた言葉です。蘭方(オランダ医学)に対して呼ばれた名称です.「漢」の文字は、中国文化が最高に花開いた「漢の年号」からとり、「方」は処方という意味もありますが、方術という意味があり医術・医学を指します。その基原は同じですが約1500年の間に中国医学を日本化し、日本人に適する医学を作り上げました。「中国古典医学に基づいて日本で成立した伝統医学」それが漢方なのです。

 

3 日本で成立した漢方には3つの流派があります 

   古方派  → 後漢時代の傷寒雑病論(傷寒論・金匱要略)の三陰三陽の病位に添った治療方法を基盤にして方剤を運用しています。葛根湯、麻黄湯、小柴胡湯、桂枝茯苓丸などの方剤があります。

   後世方派 → 秦・前漢時代の黄帝内経の陰陽五行説に基づいて病因を分析する金元医学を基盤として方剤を運用しています.補中益気湯,加味逍遙散,黄連解毒湯などの薬方があります。

   折衷派  → 方剤の有用性を第一として、臨床に役立つのであれば古方派、後世方派を問わず、良所を享受するという考えをとります。両派の方剤を使い分けるという点でいえば、現在ではほとんどの方がこの折衷派に属するといえるかもしれません。しかし両派の治病に対する理論や方法論を使い分けられるという点でいうと、この折衷派に属する方は少ないと思います。

   中医学  → 上記以外に金元以降,現在までに行われている中国の伝統医学を踏襲して方剤を運用している学派を中医学と呼びます。現代の日本ではこの中医学に属する方も増えてきているため、漢方ではなく東洋医学という名称を用いることが多くなってきていました。

4 漢方の三大古典

黄帝内経、神農本草経、傷寒雑病論、この三つの中国医学古典には、広大な中国大陸の風土と文化の影

響を受けています。黄帝内経が出来上がった黄河以北の土地は不毛の乾燥地帯で気候が変化しやすい環境でした。神農本草経が出来上がった黄河と揚子江の間の肥よくの土地では薬草が沢山とれました。傷寒雑病論が出来上がった揚子江下南の気候は高温多湿で急性伝染病に常にさらされていました。

・黄帝内経(こうていだいけい)→『素問』と『霊枢』という2つの書からなっています.

      素問・・・生理,衛生,病理などの医学概論

      霊枢・・・診断,治験,鍼灸術について書かれています.

      全編を通して陰陽五行説という東洋の哲学思想の影響を受けています.

 

   ・神農本草経(しんのうほんぞうきょう)→中国最古の薬物学書(本草書)

      365種の生薬が収載されており,3段階に分類されています.

      上品(じょうほん)- 120種 生命を養う薬・・・人参,甘草,黄耆など

      中品(ちゅうほん)- 120種 体力を養う薬・・・柴胡,当帰,麻黄など

      下品(げほん)  - 125種 病気の治療薬・・・大黄,附子,巴豆など

 

・傷寒雑病論(しょうかんざつびょうろん)→『傷寒論』と『金匱要略』(雑病論)に分かれています.著者は張仲景といわれています

 

傷寒論・・・急性熱性の感染症の治療書

疾病を発病から全治または死に至るまでの時間経過を追ってそれに対応する薬方を論述したもので、重篤で変化の激しい病状を「傷寒」と言い、良性で変化の少ないものを「中風(ちゅうふう)」と言います。

病気の変化の過程(流れ)を陰と陽に大別し、それぞれに異なった治療法を指示しています。それぞれの病期において、病邪と気力体力の葛藤(病状)を虚証・実証に分けています。(実証の治療方は、発汗や下剤で病邪を排除。虚証は、体を温め体力を補い緩和に病邪を排除。)「傷寒論」は陰陽という病気の流れの横糸と、虚実という病状の縦糸で座標を決め(証を決める)、その座標(証)に対応する漢方薬を論じています。

 

金匱(きんき)要略(ようりゃく)・・・慢性病(雑病)について書かれた治療書.

循環器障害,呼吸器障害、救急治療法,婦人科疾患、食事の禁忌に至るまで全25篇にわたり多分野の疾病に言及しています.