西洋医学で治りにくい病気こそ“漢方”の出番です…皮膚病、不妊症、癌、膠原病など

むつごろう薬局「自然の漢方薬で赤ちゃんはきっとできる」

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むつごろう畑の近況報告

今年の畑作業は、後半戦が手が回りませんでした。来年度に受けて試行錯誤を繰り返しています。無農薬の生薬を使うことで、少しでも多くの方に良い結果が出ることを願いつつ頑張ってまいります。来年もどうぞよろしくお願いいたします。


むつごろう新聞

トピックス情報

NHK BSプレミヤム「偉人たちの健康診断(マガジン社)」が本になりました。P36からの徳川家康公のコーナーにて健康専門家としてご紹介を頂きました。

2020年1月9日、20時からの番組にも出演依頼を受けましたので、重ねてご覧ください。


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徳川家康公に学ぶ健康法と漢方薬

2019年11月18日

 令和元年10月と12月に、静岡市清水区浜田生涯学習交流館の冨上さんのお誘いで、徳川家康公の漢方薬と健康法の講演をすることになりました。緊張感のある大学の講義とは違って、市民講座は和気藹々で気持ちはとても楽です。家康公のお話は、今回新聞二度目の登場です。知れば知るほど学ぶものが多く、素晴らし健康法です。数回に渡ってお話させて頂きますのでよろしくお願い致します。

 

 そもそも2013年にNHK総合の番組で家康公の秘伝の漢方薬を作った事がきっかけでその後も度々取材を頂き、調べるうちに歴史の面白さに引き込まれてしました。家康公はどの武将にも勝る健康法を持っていました。だからこそが264年も続いた江戸幕府の基礎を作れたのかもしれません。現代の名将ラグビー・イングランド監督のエディー・ジョーンズ氏が言っていました「日本一の練習をするチームが日本一になる」と言う言葉を思い出します。健康は勝ち負けではありませんが、健康で長生きする事は誰もが願う事ではないでしょうか。江戸時代で75歳まで健康で長生きをし、16人という子沢山に恵まれた家康公の秘訣を参考にして、混沌とした現代社会を生き抜く糧として頂ければ幸いです。

 

その秘訣とは、

 

1、鷹狩りで足腰を鍛え、薬研で腕の筋肉と集中力をつける。(運動と冥想)

2、麦飯をよく噛んで歯を鍛えた。(食事に時間をかける)

3、秘伝の漢方薬を自ら作り、飲んでいた。(漢方薬の服用)

 

 江戸時代で75歳とは現代では110歳に相当します。徳川15代将軍の平均寿命が51歳で70歳以上生きたのは、家康公と慶喜公だけ。慶喜公は江戸の終わりですから如何に家康公が長生きかわかります。また、子供16人のうち8人は50歳を超えてから授かったと聞いて驚くばかりです。

 家康公が実践していた運動・食事・漢方は、東洋医学的に全て「腎」の働きを強くしていく事に結びつくのです。「腎」とは五臓六腑の「五臓」の一つで元気を蔵す場所。「六腑」は気を動かす所。「五臓六腑に沁みわたる」とは体全体に働くことですね。さてさて、「腎」とは、西洋医学でいう腎臓の働きに生殖機能や足腰の力を加えたものと考えてください。

 よく「老化は足から始まる」と言われます。この事を漢方では「腎虚(じんきょ)」と言います。「虚」とは空っぽという意味で、腎に蓄えられた気(元気、気力)がなくなってしまう事を言います。親から頂いた「先天(せんてん)の気(き)」と、空気や食べ物から取り入れた「後天(こうてん)の気(き)」が腎にたまって生きるエネルギーとなるのです。よって長生きの秘訣は腎を強くすることです。

 腎虚の症状には、腰痛、前立腺肥大、高血圧症、低血圧症、老人性白内障、糖尿病、貧血、夜尿症、疲労倦怠、精力減退、動脈硬化症、脳梗塞、脳血管障害の後遺症、腎炎、腎臓結石、頻尿などがあります。

 因みに、私の漢方の師匠田畑隆一郎先生とその師匠小倉重成先生は、縄跳びで足腰を鍛え、玄米をよく噛んで、自家製の漢方薬を飲んでいました。現代版家康流健康法と言うべきでしょうか。私の師匠は、90歳にして元気に薬局の仕事をこなし、月一度大学にて教鞭を執っています。 

 鷹狩り、漢方薬は、腰から下の血流をよくする事に繋がります。また、薬研(生薬を粉にする道具)による作業や麦飯をよく噛むことは、頭の充血をとり血液を下の腎臓に運びやすくなります。(因みに私が家康公秘伝の漢方薬を実際に作ったとき、薬研で生薬を細かくする作業を10時間行いました。手は豆だらけになりましたが、頭は瞑想状態となり作業を終えた時はスッキリした事を覚えています。)腎臓に血液がいっぱい流れると、老廃物が小便で出やすくなります。その結果、体の中がキレイになり、多くの病気の予防になります。

 家康公はこの東洋学的な考えをいち早く情報収集して尚且つ実践した方なのです。

 

薬剤師 東邦大学客員講師 鈴木寛彦