ひどい生理痛(34歳女性)

6年前からの生理痛があり、腹痛と腰痛に悩まされている。生理はおなかの痛みからはじまり、手足が冷たくなる。

体格は少しやせ形で、足にしもやけができやすい。大便は3日に1回の便秘気味。頭痛、貧血、肩こり、おなかの張りもある。また、おなかが冷えると痛くなる。自家製漢方煎じ薬を服用していただき30日、症状は変わらないが生理の塊がいっぱい出てきた。二か月目に入り、病院で子宮内膜症と高プロラクチン血症と診断された。

処方を当帰建中湯に変更しても痛みは変化なし。再び元の処方に戻し30日後おなかが温まり、痛みが少し軽減されご妊娠も確認された。

花粉症(35歳女性)

10年以上も花粉症に苦しんでいる35歳の女性。

この時期はくしゃみ、鼻水だけでなく喉の痛みで辛くなる状態でした。平素虚弱体質で、疲れやすく、冷え性ですぐ横になりたがる痩せ型の体型。例年耳鼻科の内服と点鼻薬を使用していました。

この方の特徴は、体が冷えやすい事と、冬に頭が冷えると頭痛がする事、風邪を引きやすくその時は必ず喉の痛みが出る事でした。また30代で帯状疱疹の経験もありました。漢方薬がよいと聞いて、市販薬の小青竜湯を服用してみるものの今ひとつスッキリしません。

この方には体を温め新陳代謝をよくする「麻黄附子細辛湯」を服用して頂きました。一週間で症状が改善して同処方でこのシーズンを乗り切りました。

出来れば来年以降も症状が出ないように体質改善を希望された為、症状が治った5月中旬から腸内環境をよくすることを目標に茯苓飲という漢方薬の服用と、甘いものを減らして頂き、なわとびを1日1000回を目標に頑張って頂きました。

そして翌年は症状が軽くなり、薬の服用がかなり少なくなったそうです。