ひどい咳

咳をすると腰まで痛む。喉が渇き、寒気がある。ドラッグストアで麻杏甘石湯を買って飲んでみたが効かない。

足のむくみがあり、血圧正常、小便は1日8回。キーンという耳鳴りがある。腰痛は右が痛い。葛根湯を5日咳がすぐに止まる。その後1ヶ月後再び咳が始まる。倦怠感と冷えがひどい。麻黄附子細辛湯5日分ですぐに治まる。その10ヶ月後肺炎が起こり、脈が速く、胸が一杯になる。今度は炙甘草湯20日で改善された。

その1年後。リンパが腫れて微熱があり喉が痛い。柴朴湯を10日でよくなった。

ひどい咳は、同じ人でも状況、症状、その時の体力で処方が変わってくる。漢方はできるだけその状態に合わせて服用された方が早くつらい症状を除くことができる。

花粉症(35歳女性)

10年以上も花粉症に苦しんでいる35歳の女性。

この時期はくしゃみ、鼻水だけでなく喉の痛みで辛くなる状態でした。平素虚弱体質で、疲れやすく、冷え性ですぐ横になりたがる痩せ型の体型。例年耳鼻科の内服と点鼻薬を使用していました。

この方の特徴は、体が冷えやすい事と、冬に頭が冷えると頭痛がする事、風邪を引きやすくその時は必ず喉の痛みが出る事でした。また30代で帯状疱疹の経験もありました。漢方薬がよいと聞いて、市販薬の小青竜湯を服用してみるものの今ひとつスッキリしません。

この方には体を温め新陳代謝をよくする「麻黄附子細辛湯」を服用して頂きました。一週間で症状が改善して同処方でこのシーズンを乗り切りました。

出来れば来年以降も症状が出ないように体質改善を希望された為、症状が治った5月中旬から腸内環境をよくすることを目標に茯苓飲という漢方薬の服用と、甘いものを減らして頂き、なわとびを1日1000回を目標に頑張って頂きました。

そして翌年は症状が軽くなり、薬の服用がかなり少なくなったそうです。