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むつごろう畑の近況報告

静岡の薬草畑も少しずつ秋を感じるようになりました。芍薬の地上部は枯れていますが、当帰は、まだまだ成長しています。秋の収穫が楽しみです。


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新しい紫雲膏が出来上がりました。一日がかりで出来上がりました。店内は紫雲膏の香りで一杯です。この紫雲膏は、真岡の塚田先生から伝授頂いた海老塚流紫雲膏です。


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空っぽ健康法

2017年05月26日

皆さんこんにちは。

 気温が日に日に上昇していますね。薬草畑を覆っている雑草の根が密かに地下で勢力を伸ばし始めるのはこの時期です。放っておくと雑草の根が薬草を弱らせる原因になりかねません。そのため、連休前半は草抜き作業となりました。まずは一安心ですがこれから夏にかけて雑草はより力を増してきます。昨年の二の舞にならないよう気をつけながら、畑に目を光らせていきたいと思います。(昨年は熱中症で目が回ってしまいました。) 

さて、前置きが長くなりましたが、今回のお話は「空っぽ健康法」です。

 

体内の毒素を外に出すことが漢方の基本

 時は江戸時代の中期。吉益東洞(よします とうどう)という漢方医がいました。東洞はどんな病でも毒が体内にあるから起こるのであって毒を去ることが万病を治す基本的な方法だといい、漢方薬を使い大便、小便、汗、生理などで体内から毒を出す治療をしていました。悪いものが除かれますと免疫が活発となり健康が取り戻されるのです。「草抜き」作業で地下部の雑草の根を除いてあげると薬草はよく育つことによくにています。悪いものを除き、体内を「空っぽ」にしてあげると健康に近づけるのです。これとは反対に悪いものを体内に入れないようにしていく事も大切です。お客様が3日間の断食をしたところ、空腹感とだるさを通り過ぎた後、まるで体の中が空っぽの様な状態となり頭が未だかつてないほどにスッキリした、と言っていました。飽食の時代には大切なことかもしれません。

 

孤独を知ること

 話は変わりますが、青山学院大学教授の榊原英資さんの著書の一部に興味深い内容を見つけました。少し書いてみますね。

『欧米においては、「大人になる」とは「孤独を知る」ということです。欧米人は「孤独に耐えられる」ということも大人の条件と考えます。一人でいることを気にしないとか、一人でものを考えられる人は大人だ、という価値観があるのです。彼らは親から自立して生活し、そうしたことを肌で知っていくのです。』『日本人には、子供から大人になるプロセスがなく、概して、子供がただ年をとって大人になるのです。どういう人が大人かというイメージも希薄でしょう。』

 欧米と文化的差異がある今の私たち日本人の感覚では受入れ難い話かもしれませんが、とても大切なものがあると感じました。孤独を知ることは、自分と向き合えるようになるということではないでしょうか。孤独に耐えられるとしっかりとした自分の考えを持てるようになり、他人に意見を言えるようになれる。相手に対して自分の胸の思いを出した後はスッキリしますよね。これは漢方医学的に体内の毒素が外に出ると健康になるという考えに近いものがあります。内の気持ちを外に出して頭が空っぽになると元気が戻ってくるはずです。手前味噌になりますが「孤独を知る」ことは「人に感謝する」気持ちも湧いてくると思うのです。このことは以前柔道からも教わりました。

 

空っぽにするには要らないものを捨てること

 大変難しいことです。基本的に要らないものは無いからです。

私が尊敬する漢方医学の師、田畑隆一郎先生のご自宅は必要最低限のもの以外は何もありません。現在85歳、奥様とお二人の生活です。元気に薬局を営み、月一回は漢方の勉強会で講義をし、年に一冊漢方専門書を執筆されています。記憶力も衰えることなく、いつも頭が明快です。奥様にお伺いした時に、「主人は日頃使わないでとってあるのもはすぐ捨ててしまうのよ。」と言っていました。身の回りがスッキリしていると、よい考えや新しい発想を生みやすくなると先生を見ていて確信しました。アップルの創業者、故スチーブジョブズさんの部屋もそうであったと聞いています。

 漢方薬の世界でも同じことが言えます。昔の漢方の大家の話ですが、「名医は薬の種類を増やすことではなく減らせること」と言っていました。漢方薬の成分は、多くの種類の薬草が混ざっています。その一つ一つの役割を熟知して、必要ないものを省くことができればそれは名医ということです。

シンプルにすれば効きもよくなるのです。

 

毒素を出して、無事ご懐妊

35歳の女性、身長160cm、体重60kg、4年間子供が出来ないとのことでした。8年前から多嚢胞性卵巣といわれていて排卵しにく経血量が多く、帯下も多い状態でした。また生理痛が激しく、塊も多い、顔色はやや赤ら顔、疲れやすく一日中足がむくみ、貧血、肩こり、頭痛がありました。温経湯を約2ヶ月服用後、体外受精で妊娠するも、6週で流産となりました。精神面も加わり、持病の喘息が悪化。顔のむくみと、湿った咳を目標にして、甘草乾姜散にしたところその2日後、今まではないたくさんの帯下(オリモノ)が生理みたいに出て、その周期でご懐妊。無事女子をご出産されました。

 

 とかく現代社会は、考えることばかりです。ストレスが溜まり脳が疲れるのでついつい甘い物が欲くなります。頭は常に鬱々感、体の中は血液ドロドロ状態、心も体も一杯一杯になっています。

先ずは今日一日、意識して頭と胃腸を空っぽにしてみてはいかがでしょうか。