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むつごろう薬局「自然の漢方薬で赤ちゃんはきっとできる」

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むつごろう畑の近況報告

この連休は、畑仕事でした。台風一過、気温は上がりましたが湿度は低く気持ちよい1日でした。当帰は順調に成長しています。


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9月中旬に当帰の花が咲きました。今まで見たことがありません。これも異常気象の影響でしょうか?(9月18日撮影)


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生薬の話 甘草(かんぞう)

2012年09月28日

(駿府城外堀に咲く 彼岸花)

今回は、甘草という生薬について紹介します。甘草は、その名の通りとても甘い生薬です。主成分のグリチルリチンは、砂糖の約50倍の甘味があると言われています。甘草は過半数の、例外を除いてほとんどの漢方薬の中に含まれている生薬です。

甘草は急迫症状を緩める働きがあります。そのため、鎮痛・鎮痙剤としてよく使われます。激しい咳、咽喉痛、歯痛、打撲、痔、急性腹痛などに効果があります。足がつったりこむら返りの時によく使う芍薬甘草湯という漢方薬では、甘草は芍薬と組んで筋肉の痙攣・疼痛を緩めて治します。この時、腹直筋が異常に緊張している事が多く、腹痛などの疼痛も治します。体力が落ちて胃腸の働きが弱くなった時によく使われる建中湯類にも芍薬・甘草の組み合わせが含まれていてこの働きを成しています。また甘草は、胃液の分泌を抑制する作用があり消化器性潰瘍を治癒するのを助けます。

主成分のグリチルリチンは、構造が副腎皮質ホルモンやエストロゲンと近い構造をしていて、作用も似たような働きをします。ステロイド剤のように急迫症状を治し、抗炎症、抗アレルギー作用も認められます。免疫を賦活化する働きもあります。ただ、ステロイド剤の副作用に浮腫があるように、甘草も体内に水分を貯留させる働きがあります。水分を貯留させる事で急迫症状を和らげられるという利点もありますが、取りすぎるとむくみますので注意も必要です。むくみやすいという方は、甘草を炙って用いる事で副作用を軽くする事は出来ます。甘草は水を貯めやすいという働きがあるため、水を出す漢方薬、また作用の激しい漢方薬には合わないようです。実際に、五苓散や真武湯、大柴胡湯などの成分には含まれていません。

このように甘草独自の働きもありますが、1番重要な働きは他の生薬との調和ではないかと考えます。甘草は急迫症状を緩めますが、目立った特徴のある生薬ではありません。生薬によっては強烈な薬理作用のあるものや刺激の強いものもありますが、甘草はそういった作用も緩める働きがあり、様々な生薬を調和してそれらの薬効をよく効かせる事ができます。そのため最も数多くの漢方薬に含まれているのだと思われます。個性の強い人達のまとめ役みたいなものでしょうか?組織の中に甘草のような人が1人いると良いかもしれません。