西洋医学で治りにくい病気こそ“漢方”の出番です…皮膚病、不妊症、癌、膠原病など

むつごろう薬局「自然の漢方薬で赤ちゃんはきっとできる」

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むつごろう畑の近況報告

この連休は、畑仕事でした。台風一過、気温は上がりましたが湿度は低く気持ちよい1日でした。当帰は順調に成長しています。


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9月中旬に当帰の花が咲きました。今まで見たことがありません。これも異常気象の影響でしょうか?(9月18日撮影)


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生薬の話 柴胡(さいこ)

2012年09月10日

(写真は、駿府薬草園花壇に咲く花)

柴胡を含む漢方薬は一般に柴胡剤といわれ、風邪薬としてや、ストレス・イライラに効果がありよく使われています。代表的な漢方薬としては、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯、大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、婦人科の方に使われる加味逍遥散や抑肝散にも柴胡は含まれています。

柴胡は、セリ科の多年草、ミシマサイコの根を生薬として用います。和名は三島柴胡で、以前静岡県の三島付近から産したためこの名前が付けられました。しかし、現在自生しているものはほとんどありません。

柴胡は細長くしわがあり色は褐色、独特の香りがあり味はやや苦味のあるものです。鼠の尾のような細長い根で、皮が赫黒色で内部が淡褐色、味が苦く微かに良い香気のあるものが良品と言われています。

柴胡の主成分はサイコサポニンと呼ばれるものです。このサポニン類は非常に泡立ちやすいという性質があります。柴胡剤の処方が出て煎じた事のある方はお分かりになると思いますが、煎じる際は吹きこぼれに十分注意しましょう。ミシマサイコは植物としては、根の部分が細く地上部に比べて割合が少ないです。そのため水分をあまり多く吸収できません。なので、乾燥から身を守るため油をつくり乾燥を防ぐ性質があります。その油が肝臓や胆のうの古い脂質を代謝させる働きがあります。現代人はストレスや食べ過ぎ、添加物や化学物質に曝される機会も多いため、それらを代謝しようとする肝臓にも負荷が大きくかかります。代謝しきれないと、肝臓は疲れ、脂肪肝になったり炎症を起こしたりし、血液の浄化作用も滞り不妊症にもつながります。柴胡が入った処方の柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を使う1つの指標として、顔の赤い人という事があります。顔を真っ赤にして怒るとかカッとなりやすい人は肝臓の疲れによるものが原因かもしれません。柴胡は、漢方では解熱や抗炎症などを目標に慢性肝炎、慢性腎炎、代謝障害などに用います。直接的ではありませんが、婦人科疾患に使って効果のあるケースが多くあります。現代はストレス社会ですので、これからも柴胡剤は必要とされていくと思います。
現在、むつごろう薬局では、NPO法人グランドワーク三島、北里大学名誉教授の吉川先生と共に、三島柴胡を静岡県の三島に咲かせるための共同研究を進めています。今年も三島柴胡の種まきが始まります。とても楽しみです。