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本年もよろしくお願いいたします。写真は薬草園の漢方生薬「レンギョウ」です。

レンギョウを植えて7年が経ちます。これから黄色い可愛らしい花を付けます。


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漢方肥料を今年も畑にまいています。昨年、漢方の残り滓は、とても薬草の成長が良くなります。今年も頑張って撒いていきます。


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生薬の話 葛根(かっこん)

2012年12月10日

皆様、風邪はひかれていませんでしょうか?風邪の初期に最もよく使う漢方薬に葛根湯という薬があります。よく耳にもしますし実際に飲まれた事のある方も多いと思います。葛根湯は、葛根・麻黄・生姜・大棗・桂枝・芍薬・甘草の7味から成りますが、今回はこの葛根湯の主薬である葛根について紹介したいと思います。

葛根は、マメ科の多年草クズの根です。葛根にはダイゼインなどのイソフラボン誘導体が含まれ、この成分が血行を良くして筋肉の強ばりや痙攣を緩める働きがあります。風邪のひき初めに、筋肉の凝り、特に首筋~背中、肩甲骨辺りが硬く強ばるという症状があります。この症状は葛根湯を使う指標の1つでもあります。この凝りは於血の1種とも考えられ、血液が水分を失って粘調になり凝ったもので葛根はこれを潤して強ばった筋肉を緩める働きがあります。また体表部に働き、発汗作用や解熱作用があるので風邪薬としてよく使われます。ほかには脾胃に働き、下痢などに対して整腸作用もあります。因みに葛根から精製したクズ粉を用いたくず湯にも整腸作用があり熱性の下痢の時に飲むと良いでしょう。ただし、クズ粉には鎮痙作用はありませんので葛根の代用として用いる事はできません。

病変は、外的要因によってまず体表部から起こります。風邪の場合ですと、ぞくぞくするといった強い寒気、発熱、首肩背中の凝り、頭痛、関節痛などの初期症状が起こります。この時、汗がなく実証である場合、葛根湯を用います。葛根湯において、葛根は麻黄と組んで、血液が凝り固まったものを潤い皮表部の水を整え発汗させます。葛根湯の中の芍薬・甘草は、急迫症状を緩めて腹直筋の緊張を緩め腹痛や疼痛に効果があります。またそれぞれの生薬の相互の働きで水邪を取り除く働き、気管支を拡張して呼吸を楽にする、毛穴を開いて発汗、熱を発散させる働きなどにより風邪の辛い症状は治まっていきます。葛根湯は、粉薬より煎じ薬で温かい状態のものを服用した方が、はるかに効果が高いようです。但し、葛根湯は証が異なると脱水症状など悪化する場合もありますので乱用は避けましょう。

葛根湯は急性疾患の風邪薬としてだけでなく、証が合ってさえいれば筋肉痛、五十肩、鼻炎、中耳炎、皮膚炎などの慢性疾患にも応用して用いる事ができます。慢性の辛い肩こりにも使用する場合があり、風邪薬の代名詞のようなイメージがありますが状態によって幅広く用いる事もあります。