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むつごろう畑の近況報告

蒼朮(そうじゅつ)の花の開花が終わり、薬草畑では冬支度が始まります。蒼朮の茎はとても固く、そのままの形で春まで立ち続けます。


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店先の「ヒバの木」です。この木から蝋燭ができます。冬に向けて油の補給に実を鳥が奪い合います。もうすぐ、静岡も寒くなります。


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生薬の話 桃仁

2012年07月02日

今回は、生薬の中の『桃仁』について紹介したいと思います。

桃仁は、バラ科の落葉小高木、桃や山桃の種子です。桃は生長がよく、花が咲くのが早く果がたくさんできるので木に兆(数が多いこと)と書きます。

桃仁は、長さ1.2~2cmの楕円形で先が尖っていて表面に皺があります。種皮は、赤褐色~淡褐色で表面はやや粉をふいたようになっています。内部は、脂肪性でやや半透明に近い白色です。桃仁は脂肪油40~50%を含み、下腹部に働き、消炎性鎮痛駆瘀血剤としてよく用いられます。桃仁は、瘀血の中でも実証瘀血に用いられ、生薬の中では比較的作用の強い部類に属します。その駆瘀血作用は”破血”とよばれます。ただし、油脂性の潤下作用もあるので、普段から軟便、下痢傾向の方や皮膚に化膿性の皮疹ができやすい方には注意が必要な生薬です。

よく使われる漢方薬としては、桂枝茯苓丸、桃核承気湯、大黄牡丹皮湯などです。これらの漢方薬は駆瘀血作用が強く、婦人科疾患によく用いられます。

血の流れが滞ってくると、血液がにごり、果てはヘドロのようになってしまいます。ふる血が滞って瘀血になると、生理不順・不妊症などの婦人科疾患、肝炎、アトピー性皮膚炎、自律神経失調症などの症状を引き起こします。見ための状態としても、目のまわりにクマができたり、皮膚がガサガサしたり、皮膚や粘膜が黒ずんだりしてきます。また、イライラしやすかったり、のぼせ、頭痛、肩こりなどの症状も起こります。原因としては、ストレス、運動不足、食事の影響などが大きいです。

桃仁は、このふる血を破って血行障害を治す働きを成しています。

話は変わりますが、桃は美しさと生命の象徴です。桃は魔除けの霊力を持つ樹木とされるため、新婚生活の厄払いという含みもあります。

中国最古の詩集である「詩経」の中の一篇「桃夭」でも桃が歌われています。そこでは、桃の若々しさ、溌剌とした美しさ、子孫繁栄、家族円満を歌っています。