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生薬の話 センキュウ

2012年08月01日

(この写真は高山植物 オダマキソウ)

今回はセンキュウという生薬についてのお話です。

センキュウが使われている主な漢方薬は、温経湯、当帰芍薬散、きゅう帰膠艾湯、抑肝散(加陳皮半夏)、十全大補湯、荊艾連翹湯、温清飲などです。センキュウは、”血中の気薬”といわれ、上行して専ら頭痛の諸侯を治しますが、婦人科系~精神系、アレルギー疾患など意外と幅広い症状に対しても用いられています。

センキュウは、セリ科の多年草、根茎部分を生薬として使います。球形あるいは長円形の塊状根で、外皮が黒褐色、内部が黄白色、重くて堅く気味の辛烈のものを使います。セリ科という事もあり、香りも強く独特のものがあり、味はわずかに苦味があります。

センキュウは、温性駆お血剤・補血強壮剤で貧血性瘀血、陰性お血に用いられます。以前、生薬の話で桃仁を紹介しましたが、桃仁は陽性お血に用います。陽性とは逆の陰性お血は、体を冷やして人間の持つ自然治癒能力を低下させる事で起き、血流・血行が悪くなり、貧血、疲労、肩こり、めまい、月経異常、不妊などの原因となります。一見体に良さそうな、生野菜、果物、牛乳、ヨーグルトなどの牛乳加工品、酢などは、体を冷やし、陰性お血の原因になりやすいです。センキュウは、先ほども述べたように”血中の気薬”といわれ、血気の滞りを巡らし、陽気を助けて血鬱を開き、血燥を調え、血虚を和します。その為、駆お血・補血などを目標に冷え性、貧血、月経不順、不妊症などの婦人科疾患に用いられます。また、風を去る働きもあるため風湿・気滞による症状にも効を奏し、血虚の頭痛、腹痛などの鎮痛作用、気うつ、筋肉の痙攣や麻痺などにも用います。しかし、胃腸虚弱者や胃内停水のある方に用いると、食欲を害したり胃痛を起こすことがあるので用いる際には注意も必要です。

血中の気薬であるセンキュウは、他の血薬とは少し異なる点があります。血薬としてだけでなく、他の生薬と併用して気薬の中に用いる応用が多いです。この気血を巡らせる作用は、単に鎮静・血行改善というだけでなく、”他薬の効果を全身に送り届ける”と表現される事が多く、当帰芍薬散の中のセンキュウもこの役割が大きいです。この行血力は他薬よりも一段と優れているとも言われています。

人と人にも相性があるように生薬にも相性があります。相性がよければ、1+1が2ではなく、相乗効果で5にも10にもなる可能性があり、相性が悪ければ逆に0にもあるいは-(マイナス)にもなってしまう事もあるでしょう。今回のセンキュウと相性の良い生薬として、過去にも紹介しました当帰が挙げられます。漢方薬は、様々な生薬がブレンドされて1つの薬として働きます。漢方処方を解析する際も、この相性の良い生薬の組み合わせ、二味の薬徴を考えると説明しやすいです。漢方薬は、主軸となる二味の薬徴とそれを補佐する数種の二味の薬徴の集合体であるパターンが多いです。温経湯、当帰芍薬散、芎帰膠艾湯などの漢方薬の中で「当帰-センキュウ」は、血を和し、寒を散じ、陰性のお血を和す主薬、主軸となして、冷え、生理異常、下血、帯下を治します。