西洋医学で治りにくい病気こそ“漢方”の出番です…皮膚病、不妊症、癌、膠原病など

むつごろう薬局「自然の漢方薬で赤ちゃんはきっとできる」

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むつごろう畑の近況報告

畑は正直です。さぼった分だけ雑草が伸びます。時間が足りませんが、頑張って抜いていきます。


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無農薬野菜です。義母が作ったものです。やはり本物の味は違います。


ノルウェーからのお便り
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古(自然)を愛する

2013年07月26日

「なぜ薬剤師が畑をたがやすの?」「農家と契約栽培にしないの?」と思われるかもしれないが、私自身、自分の手で薬草を育てなければ気がすまない。それは”良質な薬草を作りたい”とか”安全な薬草を提供したい”という気持ちはもちろんあるのだが、それと同時に、自分自身が”古(自然)”に還りたいという気持ちが強い。

近代化した日本社会の職業にはいろいろな種類があるが、農業ほど絶対必要で、尊く、それでいて最も古い職業はない。”新しいものが良い”という風潮は多彩な変化を生み、いつも刺激的に生きていけるかもしれないが、本物は”古”にある場合が意外に多い。例えば、サプリメントをいくつも頬張るより玄米食のほうが健康的であろうし、売れては消えていく流行曲とは対照的にクラシック音楽は何百年も愛され続けている。古を尊ぶ文化の日本には昔から先祖を敬うという風習があり、代々お墓を守ってきたが、果たして今の日本はどうだろうか。”古”を粗末にしてはいないだろうか。残念ながら日本の伝統である私達漢方の世界にも、近代化の波が押し寄せている。熾烈(しれつ)な資本一辺倒の競争社会が生み出したしわ寄せは、生薬の化学肥料栽培・農薬による消毒という質の低下をもたらし、販売能力だけ長けた腕の悪い漢方家をたくさん増やすことへとつながった。

漢方の極は”古(自然)”にある。なぜなら人間の身体は、自然と調和して初めて健康になれるし、心も穏やかになれるからである。漢方家として、自ら汗水たらして、そして心を込めて作った薬草で健康になってもらいたいと思うのは、漢方を本当に愛しているのなら当たり前の心境である。逆に農薬をばら撒き、冷暖房完備のオフィスで漢方(自然)を謳っている治療家やメーカーの方は、本当に漢方が好きなのか、それともただ単に経済効果か流行を追っているだけなのか疑問に思う。

今後日本の社会は、アメリカ型の資本主義社会に追随するか、それとも日本独自の文化を築いていくのか問われてくると思う。一概にどちらが正しいとはいえないのだろうが、どちらにしても私の進路は”古(自然)”に決まっている。なぜなら、真の健康も幸福感も最終的には”古(自然)”にしかないと篤く信じているからである。

薬剤師兼百姓 白井憲太郎