DSCF1182.JPG静岡店の前にある外堀に、二年目の芍薬が顔を出しました。昨年修善寺から移植したもので、すべて根が付いたようです。この場所は、日当たり抜群ですが、何せそびえ立つ石垣の上の60センチ幅の僅かのスペース。深さもそれほどありません。水はけはよいのですが、水は雨を待つしかありません。比較的厳しい環境には強い芍薬ですが、地面から吹き出す真っ赤な色を見たときはうれしく思いました。
 話は、生命の誕生に変わりますが、受精卵が子宮内膜に着床するまでの間お母さんの子宮内の血液を取り込んで生き延びるそうです。とても力強いですね。昨年の暑い夏に数日間雨が降らない日が続きましたが、この間芍薬は、周りの雑草の根の隙間を縫って、少しの水分を一生懸命すっていたに違いありません。修善寺での厳しい環境が功を奏したのでしょう。私も先日柔道で20本打ち込まれましたが、もう体の痛みは気になりません。厳しい環境に、骨肉が慣れたのです。生命を作るにはお母さんの力強さが必要です。千葉大の医師小倉重成先生(私の漢方の師匠の師)は、縄跳びと、10kmのマラソンと、食事療法、そして漢方療法で、ベイチェット病、白血病、癌などの難病を治してこられました。私の師匠も78歳までは毎日2000回の縄跳びをしていました。縄跳びは、縄を持たなくてよいのでどうぞ皆様も試してみてください。もし、膝や、足首、腰が痛い肩は、無理せず速歩きや、ストレッチで少しずつ動かしてみてください。
 石垣の上の芍薬は、このぽかぽか陽気にとても気持ちよさそうです。これからの季節は、水をたっぷり補給して、また一回り大きくなります。そして来年は花を咲かせるかもしれません。静岡店にお越しの際は店の前に並んでいますので是非ご覧ください。

                                                

                                                薬剤師 鈴木寛彦

静かな力

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静かな力

先月、私の尊敬する人がこの世を去った。すばらし笑顔で、いつも家族や周りの人を包み込んでいた。静かで穏やかな声は、私の耳から離れない。
 難病に歯が立たないときや、せっかくご懐妊されたのに、流産してしまった報告を受けたときは、自分の実力の無さに悲しくなる。三千年前の漢方の先哲も同じように悩んだに違いない。春一番に地面から血が吹き出るごとき芽を出す芍薬の根を生理痛に使い、心臓に似ているラッキョを胸痛に使うことを見いだしたのは、目の前の方を何とか助けたいという強い思いが、なせた技ではなかろうか。二千年前に完成された漢方薬が時を越え我々に有効的に効いてくるのは、先哲達の血のにじむような思いがあってからこそであろう。
 本物はいつも静かに動いている。穏やかに、ゆっくりと。私の師田畑隆一郎先生が自分の背中でいつも弟子達に伝えている心の言葉である。静かな力は、長い年月を経て、次に繋がっていく。その漢方療法を正しく使い、結果を出していくことが、私たちの役割である。
 
                                               薬剤師 鈴木寛彦
  

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千葉県佐倉市にある,みどりの薬局の田中まちこ先生から一冊の本が届いた。
 題名が「世界を、こんなふうに見てごらん」(日高敏隆著)である。その内容の一部を紹介させていただくと、「人間は理屈にしたがってものを考えるので、理屈が通ると実証されなくても信じてしまう。」とあった。よく世間を騒がす詐欺事件もこの原理をうまく使っている。私たちが使う漢方薬はまるで正反対で、実証が先で理屈が後について来る。実践派の口下手の先生ほど腕が確かの場合が多い。これだけ、インターネットで情報が公開されると、情報が多すぎてなにを信じていいのかが分からなくなってしまい,つい理屈が通るものを鵜呑みにしてしまう。私たちが力を入れている「不妊症」のご相談の方も多く多くの情報に迷われている。
 本の内容は続く、「自分の精神のよって立つところに、いっさい、これは絶対というところはないと思うと不安になるが、その不安の中で、もがきながら耐えることが、これから生きていくことになるのではないかと思う。・・・やわらかで何ものにも縛られない、科学ではなく知性こそが、そのいきものの本当の力だと思っている。」と結んでいた。
なかなか、奥深いものを感じた。皆さんもぜひお読みになってはいかがでしょうか。

薬剤師 鈴木寛彦

 


 

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kanpo Medicine(漢方薬)

今や世界の経済の中心が中国に傾きかけている。2000年の時を越え、再び竜が目覚めたようである。その中国で今、日本のラーメン屋が人気であると聞いた。いつの時代も同じであるが、日本人は特有の英知と器用さをはたらかせて、長き歳月の間にラーメンを日本化し、そのおいしさを極めた。
 私たちが行っている漢方療法も1500年の間に中国医学を日本化し、日本人に適する漢方療法として完成させた。漢方医学は中国式のものから日本式のものへと変化をとげたのである。中国医学に基づいて日本で成立した伝統医学それが、kanpo Medicine(漢方薬)である。
 以前私は、度々中国に研修に訪れた。当時まだ人民服をきている方も多く見られた。地元の有名な大学病院で診察を受け、出された漢方薬の量には驚いた。10倍である。私の性格から言えば少量で的確な治療効果を生んでくれる日本の漢方薬が証に合っているようだ。同じように、必要最低限の処方と、期間でよい結果を出せる技を身につけることが私の目標である。

参考文献;漢方第三の医学 薬学博士 田畑隆一郎著

 

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静岡駿府城外堀の徳川家康公直属の薬草園址の土地に、大学から頂いた「佐渡おけら:生薬名 ソウジュツ」を、植え始めました。一年ぶりの耕運機の出動です。土の香りが体全体にしみわたり私の体をリラックスさせます。店の裏に住む園長にお許しを得て今年は新たに2か所新しい場所を貸していただくことになりました。新しい土地に耕運機を入れてみると、ものの10分でエンジン停止。今まで修善寺の畑でいくら雑草に覆われた土地でも、このようなことがなかったので大変驚きました。土の中は、想像 以上に根がぎいしり詰まり、まるで脳の中の神経細胞を思わせるような状態でした。

コンクリートで囲まれている僅かの土に、雑草たちの壮絶な戦いが繰り広げられていたのです。時間に追われていると、神経伝達が入り乱れ、この土地と同じように成りかねないのです。考えてもしょうがないことを考えてしまうのは、人間の宿命でしょうか。私も明日から雑草の根を抜きながら、頭の中でのいらない考え事を減らしていこうと思いました。

 

薬剤師 鈴木寛彦

 

 

 

 

今月のおめでた

むつごろう畑の
近況報告

  • 現在のシャクヤクの大きさです。これで5年目です。今年はそろそろ収穫どきかな?

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店舗情報

静岡店(静岡)
沼津店(静岡)

トピックス情報

  • お城の薬草園にトウキの花が咲きました。香り感じないのですが、早くも虫たちがたくさん集まっていました。

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