35歳女性 身長152cm体重38kg

結婚して8年経つが子供ができないとのことでした。体質的には、冷え症、寒がりで、胃腸がとても弱く、食事も一度にたくさん食べられないとのことでした。また、生理は順調で、基礎体温は低温期が36.24℃、高温期が36.737.0℃と正常です。ただ、生理痛は時々ひどくなり、排卵痛もあります。あと、季節の変わり目などにめまいが起きることもあります。

まずこの方には、胃腸が弱くて太れないということがありましたので、胃腸を丈夫にしていく六君子湯(りっくんしとう)を処方しました。すると、だんだん食欲が出てきて食べられるようになり、食後の胃もたれもなくなってきました。そして六君子湯を半年ほど続けてもらったところ、胃腸の調子がずいぶんと良くなり、体重も40kgまで増えてきました。ただ、相変わらず生理痛や排卵痛があったため、漢方薬を当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)という処方に変えました。この薬には、お腹を温めて、冷え症を改善していくのと同時に、生理痛や排卵痛を改善していく働きがあります。当帰建中湯を服用していくと、次第に生理痛や排卵痛は治っていき、身体の疲れやすさなども改善していきました。そしてそのまま漢方薬を継続してもらっていたところ、約一年後に、無事自然妊娠されました。

39歳女性 身長160cm体重89kg

2年前より不妊治療を開始し、顕微授精を2度ほどしたが、グレードの良い卵子は採卵できたものの、着床できず、漢方薬を試してみたいということだった。

 体質的には、寒がりの暑がりで、汗は出にくくむくみやすい。顔色はのぼせ気味で赤黒く、肩こり、頭痛、便秘がある。また、背中や足などが冷える。好きな食べ物は、こってりした肉類で、スナック菓子もよく食べる。

 まずこの方には、身体に溜まっている毒素を出して、体重を落としてもらうことを考え、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)を処方した。そして、食事の改善と、運動をすることをお伝えした。すると、飲み始めてから便通がよくなり、生理のときは、いつもより黒っぽい血がたくさん出た。それから3ヶ月がたった頃には、体重が79kgまで落ちた。そしてその後も漢方を続けて、体重が76kgまで落ちたころ、顕微授精を行ったら、着床でき、漢方薬を当帰芍薬散に変えて、そのまま無事ご出産されました。

 

38歳女性 身長163cm体重54kg 

 今までに3回自然妊娠したが、いずれも流産。2回目と3回目の妊娠のときは心拍も確認できていた。その後、不妊治療を開始し、体外受精を5回行ったが、一度妊娠してまた流産した。

 体質は、冷え性寒がりで、お腹も触ると冷たいという。大便は3~4日に1回、小便は日に~10回くらい。顔や足がむくみやすく、天気が悪いと頭痛がする。また、いらいら感があり、目の下にはくまがあって顔色は良くない。

 この方には、まず始めに、いらいらを和らげ、流産による"お血(古血のとどこおり)"を取り除く加味逍遥散(かみしょうようさん)をお出しした。すると、飲み始めてすぐにイライラが和らぎ、大便の出が良くなってきた。また、3ヶ月がたった頃から、顔色も良くなり、目の下のくまも薄くなってきた。その後、体外受精をされるということだったので、流産防止の当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)をお出しした。

 その後、体外受精はうまく受精したため、当帰芍薬散を飲み続けていただいたところ、流産することなく、無事出産することができた。

33歳女性 身長156cm体重42kg

6年前に一度自然妊娠したが、8週目で流産。心拍は確認できていた。しかし、それから現在に至るまで妊娠できない。病院の検査では夫婦ともに異常はない。体質は、とても寒がり・冷え性で、冬になると必ず両足の指先にしもやけができる。基礎体温は低温期が36.34℃、高温期で36.78℃で特に問題はない。ただ、他には便秘(34日に1)があり、肩こり・頭痛・腰痛などがある。また、普段から冷たい水を飲んだり、ビールを飲んでいる。

この方は、痩せ型で、冷たいものをよく飲んでいらっしゃる。そのため、体が冷えて血行不良を起こし、しもやけ・肩こり・頭痛・腰痛などが起きている。もちろん、6年前に流産

をされたのも、血行不良によるものだと考えられる。この方には、まず冷たい水やビールを、温かいお茶や日本酒に変えていただき、漢方薬は、体を温めて血行を良くする当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を飲んでいただくことにした。一ヶ月、二ヶ月と飲んでいただくうちに、しもやけが治り、便秘が改善して体が温まってきたとのこと。そして頭痛や肩こり、腰痛なども起きなくなった。そのまま漢方薬を服用していただき、約半年後に自然妊娠されて、流産することなく無事にご出産された。

男性不妊 44歳 身長163cm体重60kg

精子数500600/ml 運動率1020%

 40代になってから下半身が疲れやすく精力も減退してきた、とのこと。また、最近トイレが近く、夜間にも34回小水にいき、冬場になると残尿感も出てくるという。体質的には、胃腸は丈夫で、大きな病気などもしたことはない。ただ、晩酌をするためか、夜になるとのどが渇くという。また、夏場には足の裏がほてる。

 漢方では、こういう体質のことを"腎虚(じんきょ)"と呼んでいます。漢方では、"腎"とは、腎臓や生殖器、膀胱、前立腺などのことを指します。一般的に、年齢を重ねると、腎が弱くなり、精力も減退してきます。特に、若い頃、暴飲暴食をしたり、お酒を飲み過ぎたりすると、腎が弱くなります。この方には、腎を丈夫にする"八味地黄丸(はちみじおうがん)"を飲んで頂きました。すると一ヵ月後、夜間の小水が1回になり、残尿感が無くなってきたと言います。ですので同じ薬を続けて頂いたところ、徐々に精力も付いてきて、半年後の検査では、精子数が4000/ml運動率が50%になっていました。そしてさらに服用を続けて頂いたところ、約1年後に無事自然妊娠されました。

今月のおめでた

むつごろう畑の
近況報告

  • むつごろう畑が銀景色に包まれました。これで天日干し中の当帰の薬効が高まるかな?それにしても綺麗です。(H24年1月12日撮影)

    むつごろう畑が銀景色に包まれました。これで天日干し中の当帰の薬効が高まるかな?それにしても綺麗です。(H24年1月12日撮影)

トピックス情報

  • 毎日寒い日が続いています。比較的暖かな静岡ですが、駿府城薬草園はとても静かです。

    毎日寒い日が続いています。比較的暖かな静岡ですが、駿府城薬草園はとても静かです。