研究活動

漢方のプロフェッショナルであるために
医学的な知識、食事療法と指導法、より質の高い生薬を見極める知識など、お客様へのサービス向上のため、週に一度、専門薬剤師が集まって漢方の研究会を開いています。
加えて、さまざまな研修会にも積極的に参加し、そこで得た経験を現場に還元しております。
ここでは研修レポートなど、私たちの研究活動の成果をご紹介しています。
「漢方で健康な身体に」の講演

2008年5月12日 むつごろう薬局白井憲太郎が「未来の子供の為にあなたができること・・・」を大きなテーマに講演をさせていただきました。
今、女性の身体に何が・・・冷え性・生理不順・不妊症・流産癖などの体質を改善するには? そして、アトピー性皮膚炎・喘息・花粉症などのアレルギー体質を改善するには?を考え、正しい食生活・運動などの生活習慣を含めた漢方養生について、話しました。
東邦大学薬学部での講義

去る11/14(水)、21(水)、28(水)、12/5(水)、12日(水)薬剤師鈴木が東邦大学薬学部で講義を行いました。講義内容は、「風邪」「婦人病」を中心として、具体的な処方決定までをお話させていただきました。講義を始めて5年目を迎え、学生に漢方を教える難しさから、少しずつ楽しさが出てきました。
市民講座にて講演させていただきました
9月30日沼津市戸田の市民講座「漢方で健康に生きる」にて、薬剤師 白井憲太郎が講演いたしました。講演内容を掲載いたしますのでぜひご覧下さい。
第12回日本東洋医学会福島県部総会特別講演

平成19年8月19日に福島県郡山市で開催された「第12回 日本東洋医学会福島県部総会」にて、薬剤師鈴木寛彦が特別講演させていただきました。講演内容を掲載いたしますのでぜひご覧下さい。
東邦大学2007漢方フォーラムでお話させていただきました

2007/5/26(土)の東邦大学2007漢方フォーラムにて「薬にも毒にもなる話」と題し、むつごろう薬局薬剤師 白井憲太郎による発表をさせていただきました。
北里大学と相模原市による第9回薬用植物シンポジウムにて、むつごろう薬局漢方講座を開講しました

5/26(土)に第9回薬用植物シンポジウムにて「漢方と自然のかかわり」をテーマに、むつごろう薬局漢方講座を開講いたしました。
赤ちゃんがほしい・フェスタのレポート

平成19年2月10日(土)東京新宿のスペース・ゼロにて、主婦の友主催の「赤ちゃんがほしい・フェスタ」会場にて、むつごろう薬局が、ワークショップ・漢方相談を行いました。
東邦大学薬学部においての講義

2006年10月4日(水)・11日(水)・18日(水)・25日(水)・11月1日(水)に、薬剤師 鈴木が、東邦大学薬学部の漢方の講義を行いました。
漢方フォーラム2006発表資料

2006年6月3日(土)に東邦大学「漢方フォーラム2006」にて「古方漢方の神髄 二味」の薬徴に見る駆於血剤」と題し、発表を行った際の資料を公開いたします。
北里大学薬学部においての講義

2006年1月11日に、北里大学薬学部 生薬の授業において「漢方の話」と「漢方薬局」について講義いたしました。
東邦大学薬学部においての講義

2005年10月5日、12日、19日、26日の4回に渡り、東邦大学薬学部において漢方の講義をさせていただきました。
北里大学・相模原市との共同研究スタート

むつごろう薬局は、平成17年7月1日より北里大学薬学部附属薬用植物園と共同研究をスタートさせました。
(使用する農地に関しては、北里大学と相模原市との関係により、北里大学薬学部附属薬用植物園、むつごろう薬局、相模原市が共同で実施する研究です。)
【共同研究の概要】
漢方原料植物の栽培に関して北里大学薬学部附属薬用植物園のもつ無農薬有機農業技術を利用して栽培研究を行い、むつごろう薬局と共にその製造商品化までの品質評価に関する共同研究
北里大学薬学部においての講義

2005年1月6日、北里大学薬学部において「生と死」と題して、むつごろう薬局の現場の姿漢方薬のすばらしさを講義させていただきました。
東邦大学薬学部漢方の講義

2004年10月6、13、20、27日の4回にわたって、東邦大学において当社薬剤師 鈴木寛彦が漢方についての講演を行いました。
日本漢方を世界へ -北里大学での講演から-
2004年10月23日に、北里大学におきまして講演をさせていただきました。以下にその内容をご紹介します。
現在、世間一般で漢方といわれているものの中にも、大きく2種類に分けることができます。
1つは中医学。中医学は、その名の通り中国で行われている医学で、人体を五臓六腑に分け(木・火・土・金・水や肝・腎・脾・肺・心など)、病気の原因をある程度限定しながら(例えば腎虚とか)、生薬を調合し治療していきます。こういう点では比較的西洋医学に似ています。
そして、もう1つは日本漢方です。
日本漢方は、江戸時代に吉益東洞らによって確立された医学です。日本漢方の特徴は、傷寒論・金匱要略といった原文を中心とした随証治療です。五臓六腑などの原因を考えることを止め、患者さんの訴える症状や顔色、お腹の調子を探りながら、生薬を調合していきます。このため、中医学と日本漢方とでは、生薬に対する考え方も随分違ってきます。
例えば甘草について考えてみますと、中医学では薬効を補脾益気(胃腸を補って気力をつける)や清熱解毒(熱を清まし、解毒する)と考えます。それに対して日本漢方では、急迫を主治する(身体のさしせまっている症状を緩和させる)と考えます。中医学が薬効を論理的に解釈しているのに対し、日本漢方では感じたままを表現しています。
日本漢方はこのように、自分で感じてみなければ生薬の効能を理解していくのが難しいため、机上での学問向きの医学ではありません。しかし経験を積んで、生薬の特徴を理解してくるようになると、西洋医学で見放された重症な患者さんが、面白いように治るようになってきます。また、生薬の特徴を深く知っていくためには、メーカーさんが持ってきた刻まれた袋に入った生薬をいじったり、エキスになっているようなものに触れているだけでなく、やはり自分で種から育てて特徴をつかんだり、自分で採取しに行ったりすることが必要です。
例えば身体を温める薬草は寒い地方で良く育つとか、逆に身体を冷やす薬草は暑い地方で育つとかなどが分かるようになってきます。また、当帰を育てたあとの畑では柴胡が育ちにくいとか、甘草のまわりで当帰がよく育つとか、生薬の相性がわかるようになってきます。漢方は生薬の組み合わせがとても大事なので、相性をよく理解していくことが必要です。
私達むつごろう薬局が農業に力を入れているのは、無農薬の良質な生薬を使いたいのと同時に、薬剤師自らが育てることで、生薬の特徴を深く理解していくためでもあります。日本漢方の代表的な書物には、類聚方と薬徴があります。類聚方には原文(傷寒論・金匱要略)の処方が、現代病(江戸時代)に対応できるように分かりやすく書かれています。薬徴には類聚方で使われる生薬の特徴が書かれています。この二書は江戸時代に出来上がった日本漢方の集大成といっても過言ではありません。
私達むつごろう薬局では、類聚方と薬徴を中心に漢方治療を行っています。そしてこの日本で誕生した伝統漢方を、世界へ発信していきたいと考えております。
◎農業に対する考え
むつごろう薬局が農業に力を入れているのは、『いい生薬を作る』というのはもちろんなのですが、他にも理由があります。
長い間漢方相談をやっていく中で、現代人の病気のほどんどは、運動不足によるものだということが分かってきました。また精神医学の大家フロイトは言っています。人間が自然から離れれば離れるほど、自らの欲求に抑制がかかるようになり、それがエスカレートしていくと心の病になると...。
現代人に自律神経失調症やうつ病、神経症などが増えてきているのはまさにこのためかと思われます。また、世界全体を見たとき、日本ほど自給率の低い先進国はありません。欧米諸国の半分以下です。私達若い人間が農業をやらなければ日本は駄目になります。いくらテストで良い点を取っても、いくらお金を貯金しても、食べるものがなくなったらアウトなのです。日本人の若者はそこに気付くべきです。
このように私達は、漢方と同時に農に対する考えも発信していきたいと考えております。
薬剤師 鈴木 寛彦
第55回 日本東洋医学会学術総会
第55回 日本東洋医学会学術総会にて、「紫雲膏の製剤学的性質とごま油の化学的症状について」を発表しました。以下にその内容をご紹介します。
1.はじめに
紫雲膏は、やけどや、とこずれに極めて有効な軟膏であることは、ご承知の通りであります。私どもは、紫雲膏のルーツをたどり、また、化学的な成分の融点を調べて、紫雲膏に用いる生薬の投入を考え、また製造過程のごま油の温度を上げる理由、そして、本品の軟膏基剤の組成についても深く掘り下げて、紫雲膏を製造していました。さて、紫雲膏のルーツは大平恵民和剤局方に出典されている神効当帰膏(胡麻油、黄蝋当帰)からはじまり外科正宗の潤肌膏(+紫根)そして華岡清洲の紫雲膏(+豚脂)となりました。
2.方法
セサミン、セサモリンなどのリブナン類が含まれ、安定度の高いごま油を180℃まで煮詰め、蜜蝋と豚脂を加え、240℃に上げ、撹拌し180℃に下げ当帰を投入、6分30秒油で揚げた後、140℃(アセチルシコニンの融点)で紫根を投入して、約2分揚げ、炉追し冷やして固める。(湿度の高い雨の日は避ける。ごま油に水が入らないように注意する)
※1. 240℃まで温度を上げる為、昔、刀を作る時使用した鞴による火力を応用した。
※2. ごま油の温度を上げる理由は、抗酸化物質が多く生成させると報告されている安定度の高いごま油を、より安定させ、アセチルシコニンの作用を安定的に保たせる為。
※3. 軟膏基剤の組成は、生薬の紫根と当帰を除いたものが、本品の軟膏基剤である。この内、ごま油は植物油であり、植物油と蜜蝋の組み合わせは単軟膏そのものである。単軟膏は鉱物油又は、動植物油と、るう類を合わせたもので、油脂性基剤に属する。油脂性基剤は、全ての皮疹の症状において使用可能であり、特に鱗屑結痂においては最も適した基剤である。本方が俗にさめ肌と呼ばれる乾燥肌や、ひび、あかぎれに用いられるのは、その軟膏基剤からも十分に理解できる。しかし軟膏は湿潤性疾患の水疱潰瘍により効果を発揮する。これは軟膏基剤に加え、紫根当帰の薬能によるとこが大きい。
3.薬理作用
紫根...血管透過性促進、浮腫などの急性炎症反応を抑制、肉芽形成促進、抗菌作用。
当帰...潤気、鎮痛作用、体表の血流を促す。
4.症例
さて、以上の症例からも分かるとおり、紫雲膏は火傷、凍傷、じょくそう、といった方面で独特の効果を発揮します。中でも火傷に対しては際だって著効を示しますが、ここでの抗炎症作用はステロイド剤とも異なる一種独特の効果であります。そしてその主用を担っているのは、本方の含薬である紫根であります。それ故、紫雲膏の製造においては、ことのほか紫根の抽出に神経を使う必要があるのです。紫根の抽出については、ご存じの方もおられると思いますが、主成分であるアセチルシコニンのmpに合わせるべきで、142℃を越えずに、且つ短時間で抽出します。また、先ほど申し上げましたアセチルシコニン自体が抗酸化物質でもある為、その基剤が安定していないと抗炎症作用の効果が落ちると考えられ、このことからも、ごま油を240℃に上げる必要性がでてまいります。
5.まとめ
私たちは、紫雲膏と同じく火傷やとこずれの治療で使われている生薬由来のアズノール軟膏に着目して、本当にアズレンの溶点を調べてカミツレを入れたものも作ってみました。その軟膏はたいへん色つやがよく、個人的に、より効き方も良かったことを覚えております。今日私たちは紫雲膏の作り方を通し、その過程1つ1つの意味を学びました。これから、例えばその成分の溶融点を考えて、さらに新しい発展ができればと思っております。
日本伝統医学 「古方漢方」 -東邦大学薬学部の講義の一部から-
2003年11月5日より3回の講義を持ちました。以下にその内容を紹介します。
私の薬局では師・田畑先生の教えのもと、日本の伝統医学である古方漢方を実践しております。古方漢方には「傷寒論(しょうかんろん)」という療法があります。これは、中国の揚子江の南、江南の地に起こった代表的な薬物療法です。変化のはげしい急性の病気に対応した治療を述べていて、「証(しょう)」を重んじています。私ども薬剤師は正しい「証」を見つけるために、相談に充分時間をかけています。
「証」とは何でしょう。皆様もカゼのひきはじめに服用する「葛根湯」という漢方薬を聞いたことがあると思います。この葛根湯は、〈脈が浮く。首から背にかけてこりがある。汗をかかず、風にあたることを嫌う〉などの症状が出る場合に服用します。これらの症状を葛根湯の「証」と言います。逆に、これらの証候がそろえば、たとえ神経痛・蓄膿・中耳炎であっても葛根湯でよくなります。
病気を治す為には治病原則が必要です。これは、つらい症状はどこに原因があるかを見つけることを意味します。治病原則に基づいている漢方医学を身につけることは、多くの経験と知識が必要となりますが、この日本伝統医学を受け継ぎ、伝えることが、私たちの役割と思って、これからも頑張っていきます。
薬剤師 鈴木 寛彦
漢方薬局薬剤師「仕事内容」「夢」について-北里大学 生薬の講義から-
2004年1月に北里大学において生薬の講義を持ちました。
薬剤師 鈴木 寛彦
東邦大学「漢方フォーラム」

平成5年、東邦大学の「漢方フォーラム」におきまして『不妊症に対する漢方薬』と題し、当社代表取締役 鈴木寛彦が講演を行いました。その時の講演の内容をご紹介させていただきます。
はじめに。
むつごろう薬局では、静岡県内において、富士山を望む東部地区、南アルプスを一望する中部地区に、合わせて5反(1500坪)のむつごろう薬草畑をはじめました。
目的は、「お客様が良くなっていただけるために、漢方薬の質にこだわり、無農薬、有機肥料により漢方薬を畑から研究する」ためです。
私たちが薬草を自分の手で作りはじめて、今年で7年目となります。自分の手で作り上げたものは、柴胡2回、芍薬1回、黄ゴン2回、当帰2回、地黄1回です。畑から、自然の楽しさ、厳しさを学んできました。また、漢方相談をはじめて13年がたちました。現場では、様々な相談から、人の生き方、考え方を学びました。そして多くのことを考えさせられました。今回はその中から、「不妊症」について、畑と合わせてお話をさせていただきます。
Natureへの挑戦

近年では、東洋医学・漢方薬に対する認知が社会的に拡がりをみせています。しかしながら、まだまだ漢方薬というと「神秘の力」と称されたり、一種のオカルト的なイメージを持たれている方が少なくないのが現状です。
私たちは、漢方薬が西洋医学で処方される薬品と並んで、症状に応じて上手に使い分けられることが、ごくあたりまえの日常になることを目指して、漢方薬の効能を科学的に立証しようと、日々研究を続けています。特に、西洋医学では治療の難しい、不妊症や、腎臓・肝臓病、あるいはガンなどに対する効果分析に力を入れています。
この研究の中で得たデータをもとに、世界的権威であるイギリスの科学誌『Nature』に、論文投稿を続けております。さすがに世界的権威の壁は厚く、なかなか本誌掲載とまでは至りませんが、こうした活動を続けていくことが、漢方薬の世界、ひいては、お客様ひとりひとりに貢献することに繋がっていると信じております。
第4回中国研修
2002年9月20~26日まで中国は奥の奥、内モンゴルとの境にある銀川(ぎんせん)という町に研修に行って来ました。
そこで漢方の原料となる甘草(かんぞう)と麻黄(まおう)を見学しました。甘草は多くの漢方の中に含まれ、その甘さがしょ糖の150倍であることからその名前がつきました。また醤油の甘味料としても使用されています。甘草は「薬微(やくちょう)」という本に"急迫をしずめる"と書かれています。急迫とは、さし迫って激しくちぢみ苦しむという意味。例えば急に体を動かし、汗が以上に出すぎたため動悸がして胸がつまって苦しくなる症状です。こんな時に甘草の甘さが筋肉をゆるめ気持ちを落ち着かせその症状を改善してゆくのです。現在のストレス社会には、まさにピッタリ合った成分と言えるでしょう。
話は銀川の甘草の原産地にもどりますが、写真でも少しわかっていただけると思いますが、ここは見渡す限りの大平原。遠く向こうには、白い羊の群が見えるぐらいで何もありません。また耳が痛くなるほどの静けさです。少し先には砂漠が迫っています。気温は、朝・夕で10℃。日中は25℃。乾燥した大地は私の唇をカサカサにします。このような厳しい環境の中、甘草は一面に群生していました。地上部はまめ科の特徴である、まるい葉に毛で覆われたグロテスクな種をつけていました。種は乾燥から身を守るためにか、非常に厚く、硬いので普通に土に植えただけでは、なかなか発芽しないということです。地下茎は。ほんの少しの水を追い求めるように四方八方に根を伸ばしていました。甘草の甘さの成分は、グリチルリチン。グリチルリチンは水をためる働きがあります。
この厳しい環境に生き抜く為に、甘草は乾燥にたえる技をグリチルリチンという成分を獲得することによって身につけていったと考えます。そして今私たちは、その恩恵を受けています。現在、私たちをとりまく環境は色々な面で厳しいものがあります。しかし戦後の日本がそうだったようにこの厳しい環境から生まれるものには後生まで受け継がれる本物が出来上がると考えます。(厳しい環境の中を生き抜く甘草の姿を見た事はこの研修で一番の収穫であった。)
静岡店薬剤師 鈴木寛彦
第3回中国研修
2001年5月3~6日の中国研修を終えて
今回、私達は北京から南へ300kmほど下った町、安国(あんこく)に研修に行ってまいりました。安国とは、安心する国という意味で、中国で最も農作物の穫れる所からつけられたそうです。
私達が安国に行くことになったのは、ここは農作物だけでなく、漢方薬の原料になっている生薬の栽培地としても有名な所だったからです。
北京空港から高速道路を使って車で3時間、高速道路をおりると、そこはあたり一面畑だらけの町でした。町の中心に向かう途中、薬草畑はまだかなぁと窓の外に顔を出して、まわりをキョロキョロ見渡していました。30分くらい走った頃でしょうか、あたり一面すさまじい漢方薬の臭いに包まれてきました。
驚いたことに、この町は町全体が漢方薬の臭いでプンプンなのです。"百聞は一見にしかず"ということわざがありますが、この時はまさに"百聞は一臭にしかず"でした。町中を散歩するだけで健康になれる感じでした。道端には、漢方薬の茴香(ういきょう:胃薬などに使われています)が雑草のごとく生えていました。
そしてその晩、近くの飯屋で夕食をとったのですが、その量の多さと味の油っこさに圧倒されました。いかにも胃にもたれそうだなぁ~と思ったのですが、思ったより平気でした。
中国という国は、日本と違い空気がとても乾燥しているため、油っこいものをたくさん食べることで、体の乾燥を防いでいるそうです。
さらにウーロン茶を飲んだり、とうがらしや山椒・陳皮などの薬味を料理にたくさん使うことで、油料理による胃腸障害も防いでいます。どうりで胃にもたれなかったはずです。
そして次の日、実際に畑を耕している人と交流を持つことができたのですが、すべて手作業なのには驚きました。確かに自然体といえばそれまでですが、近代化が進んだ日本人には少しつらい作業のようです。
中国という国はとても自然に恵まれており、使える土地がとても広いため、いろんな野菜や薬草が作られ、それらを料理の中にたくみに使うことで体の調子を良くしています。
あまり自然に恵まれなかった西洋人が、手術療法や検査療法、薬物治療に力を入れたのに対し、自然の生き物に恵まれた東洋人は、野菜や薬草、お茶などを食べたり飲んだりすることで、自然に健康を維持する医食同源が発達したようです。
今回の研修で、私の心に一番印象に残ったのは、やっぱり安国で食べた料理でした。観光地ではない本当に地元の人達が食べている料理です。ブタの耳やカモの頭もありました。陳皮や大棗、山椒などの薬味も入っていました。食事をするときは、お茶のかわりに漢方薬を飲んでいました。
この医食同源というすばらしい文化が、日本の家庭の食卓や全国のレストランに普及すれば、みんなもっと健康になれるのになぁ~と思いました。
沼津店店薬剤師 白井憲太郎








