小学校に入学した頃から、お腹を壊しやすくなった。特に学校に行く前になるとお腹が痛くなり、ひどいとまれに吐くこともある。休日は比較的良い。病院でもらった整腸剤なども飲んでみたがあまり効果が無く、漢方をやってみようと来局された。

顔色は色白で気弱な感じ。風邪も引きやすく、一度引くと長引くことが多い。乗り物酔いをしやすい。ジュース類など水分を多く摂り、食欲は食べるときと食べないときのむらがある。

漢方薬の小建中湯を処方。味は飲みやすいようで好んで飲むと言う。1ヵ月後は、あまり変わらなかったが、飲み始めて3ヶ月が経ったころから腹痛が減り始め、吐くことはほとんどなくなった。また、1年が経過した頃より腹痛はほとんどなくなり、食事も前より多くなって風邪も引きにくくなっているとのこと。現在も服用されているが調子は良好と言う。

子供の腹痛は、生まれつきの体質にも起因するが、精神的な緊張感なども大きい。小建中湯は、お腹の筋肉を柔らかくして、緊張による腹痛を改善すると共に、体を温めて"気"をめぐらし、風邪を引きにくくしたり、虚弱体質を改善する。

1年前に出産をした後、飛蚊症になる。特に左目のほうに多く出て、天気の良い日や明るい部屋などにいると気になる。目は疲れやすい。

体質は、冷え性で肩がこりやすく、めまいを起こしやすい。特に子供を産んでからは疲れやすく、起き上がったときや頭をゆらすとふらつくことが多い。睡眠時間も5~6時間とやや少なめで、子供のことが気になり何度も目を覚ます。大便は日に1回。小水は近いという。また、飛蚊症は、疲れたときのほうがひどく出るという。

漢方薬の苓桂朮甘湯を処方。飲み始めると、初めお小水が増え、よく眠れるようになったという。1ヶ月が経過すると、飛蚊症の量が減り始め、めまいは無くなってきた。その後も継続して服用。1年間飲み続け、飛蚊症は出なくなった。

漢方では、飛蚊症を"水毒(すいどく)"の病いと考える。水毒とは、体に余分な水が溜まり、それが悪さをすることを言う。この方の場合も、もともとある水毒体質に、出産、子育ての神経疲労が加わり、飛蚊症やメマイを引き起こしていたと考えられる。苓桂朮甘湯は、頭に昇った水毒を下降させ、小水に導き、メマイや飛蚊症、耳鳴りなどを改善する。

二十歳を越えた頃から肌の乾燥がひどくなり、保湿剤をつけてもすぐに乾く。特に冬になるとひどくなり、すね辺りはぼろぼろと皮がむけてかきくずし、ひどいときは出血するという。また、唇はいつも乾いていてリップクリームは手放せない。友人に漢方薬を勧められご来局された。

肌を見せてもらうと、乾燥はかなりひどく、すねはがさがさになり、かなりかきくずしてある。また、顔や頭、体全体ががさがさに乾燥している。体質は、冷え性で寒がり。冬場は靴下を2枚履き、電気毛布を使って眠るという。生理は順調だが、まれに不正出血がある。大便は2~3日に1回。甘い物(アイスクリーム、チョコ等)を好む。運動はしていない。顔色は青白く、頬は赤くほてっている。

漢方薬は温経湯を処方。同時に、なわとびを日に1000回続けてもらうことにした。1ヵ月後、冷え性はいくらか改善してきたという。さらに1ヵ月後、乾燥がいくらか改善し始め、電気毛布がいらなくなったという。なわとびは初めつらかったが、最近は1000回跳べるようになったという。それから約1年服用され、肌の乾燥はほぼ改善され、かきむしることも無くなったという。

温経湯は、子宮などのお腹を温め、血行を促進し、乾燥肌を改善する。彼女は、甘い物を好み、子宮が冷えていたために、血の流れが悪化し、肌が乾燥していたと考えられる。

仕事のストレスが続いていたせいか、ここ1年くらいぐっすり眠れなくなった。寝つきは悪くないが、寝ても2~3時間経つと目が覚める。病院で睡眠薬を出してもらおうか悩んだが、癖になると聞き、まずは漢方薬を試してみようと来局された。

性格は、神経質で細かいことを悩んでしまう性格。またせっかちでイライラしやすいが、会社などでは我慢して溜め込んでしまうという。夢を多く見る。肩こりあり。朝起きても疲れが取れていない感じがずっと続いている。

漢方薬の抑肝散加陳皮半夏を処方。飲んで2週間すると、今まで2~3時間で目が覚めていたのが、4~5時間は眠れるようになった。その後継続していくと、次第に疲れにくくなり、朝の目覚めも良くなった。それから約1年間服用し、漢方薬を止めたがそれでも眠れている。現在は、ストレスなどが溜まって眠れなくなった時だけ服用するようにしている。

これまでに3回自然妊娠したが、いずれも7~9週で流産した。病院で処方された流産防止の薬や漢方薬(柴苓湯)なども服用してみたが効果はみられなかった。以前より、お腹が冷たいのが気になっており、漢方薬で体質改善をしてみようと来局された。

顔色は白く、貧血のような感じ。手足も冷えやすく、お腹はいつも冷たいという。生理周期は24~26日とやや短め。まれに不正出血がある。低血圧で疲れやすい。

漢方薬の芎帰膠艾湯を処方。飲み始めていくと、次第にお腹が温まってきたという。その後、次第に生理周期が伸び、28、9日周期になった。それから約半年後、自然妊娠が分かり、そのまま芎帰膠艾湯を服用。流産することなく無事ご出産された。

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今月のおめでた

むつごろう畑の
近況報告

  • むつごろう畑が銀景色に包まれました。これで天日干し中の当帰の薬効が高まるかな?それにしても綺麗です。(H24年1月12日撮影)

    むつごろう畑が銀景色に包まれました。これで天日干し中の当帰の薬効が高まるかな?それにしても綺麗です。(H24年1月12日撮影)

トピックス情報

  • 毎日寒い日が続いています。比較的暖かな静岡ですが、駿府城薬草園はとても静かです。

    毎日寒い日が続いています。比較的暖かな静岡ですが、駿府城薬草園はとても静かです。