3年目に仕事でのストレスがあって以来、気分の落ち込みが激しい。時々、何ともいえないような憂鬱(ゆううつ)感に襲われると言う。また普段からあまりよく眠れず、眠れないときは、病院からもらった睡眠導入剤を飲んでいる。体質は、がっちりしていて胃腸は丈夫だが、神経質で物音や些細なことが気になるタイプである。また、肩がこりやすく、血圧は高めである。(最高が140~150、最低が90~100)
漢方薬の柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)を処方。1ヶ月飲んだ頃から、よく眠れるようになったと言う。また、疲れにくくなり調子が良いとのことで、そのまま継続してもらっていくと、次第に気分の落ち込みがなくなっていき、血圧も最高が130~140、最低が70~80と安定してとても体調が良いとのことである。
昨年より寝汗がひどく出るようになった。ひどいときは一晩で5~6枚下着を着替えることもある。特に首の周りや背中などに出やすい。
体質は、汗が出やすいわりに冷え性でもある。ラーメンなどの熱いものを食べると顔から汗が吹き出る。夏場は特に疲れやすい。生理は順調であったが、最近少しずつ周期が短くなったり長くなったりと乱れ始めた。
漢方薬の桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)を処方。飲みはじめて10日が経った頃から寝汗が減り始め、1ヵ月後には異常な量の寝汗は減り、下着も1回替えるか替えないかくらいになった。その後も継続して服用していると、普段の汗っかきも少しやわらぎ、体も疲れにくくなったと喜ばれている。
1週間前に草むしりをしていたら突然気持ち悪くなり寝込んだ。頭がボーとした感じで立つとふらつく。また、食欲が無くて体がだるい。何もやる気がしない。
漢方薬の柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)を処方。飲んで3日くらいすると、汗がたくさん出て体が楽になったという。その後も継続して服用していくうちに、食欲も出てきてみるみる元気になっていった。
この方の場合、おそらく日差しの強い中草むしりをやっていて、熱中症にかかったのではないかと考えられる。柴胡桂枝乾姜湯を飲むことで、体にこもっていた熱が発散されて、症状が改善されたと考えられる。
2~3年前より、汗のかき方がかなりひどくなった。もともと汗っかきなほうであったが、最近は、寝汗も出るようになり、下着がぐしょぐしょになると言う。また、仕事などで緊張したときや、ラーメンなどの熱いものを食べたときなども顔から異常なほどの汗が噴き出すと言う。また、脇の下や手の平などにも汗をかきやすいという。
漢方薬の桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)を処方。服用してから1ヶ月が経った頃から汗が少なくなり、寝汗はよほど暑いとき以外ほとんど出なくなった。ただ、緊張したときの脇の下の汗や手の平の汗は治らない。そこで柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を桂枝加黄耆湯と交互に飲んでもらうことにした。するとそれから徐々に脇の下の汗や手の平の汗も減るようになり、約半年ほどで異常な汗は出なくなった。
2年前より時々熱中症になるようになった。症状は、頭痛、吐き気、だるさ、ひどいときは部活中に倒れたこともある。時季はおもに夏場が多いが、夏でなくても、コンサートや人ごみなどで起こることもある。
体質は、食べても太りにくい痩せ型の体質。汗はかきやすく、手の平の汗、寝汗もある。また、疲れやすく、のどの渇きがあって、炭酸ジュースなどをよく飲む。乗り物酔いしやすい。生理はあるが、1~2ヶ月に1回とやや乱れ気味。生理痛は時々ひどくなる。
漢方薬の黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)を処方。飲みはじめてから、異常な汗や手の平の汗、寝汗が減った。また、体重も3kg 増え、疲れにくくなった。また、生理が1ヶ月に1回規則正しく来るようになった。漢方薬を飲むこと約1年、いまだ熱中症は出ていない。
この方に処方した黄耆建中湯は、胃腸を丈夫にして、体の汗の異常を治す。彼女は胃腸が丈夫になったことで、体重がやや増え、疲れにくくなり、のぼせやすかった体質が改善された。その結果、人ごみなどの熱気がある場所に行っても、のぼせなくなり、頭痛や吐き気などの症状が出なくなったと考えられる。

