中学生になった頃より便秘気味になる。市販の便秘薬を飲むと、お腹が張ったり痛くなり下す。またガスが溜まりやすい。知人に漢方薬を勧められ、来局された。

体質は、冷え性で寒がり、胃腸が弱く疲れやすい。生理は順調だが、生理痛はひどく鎮痛剤を必ず飲む。大便は5~7日に1回くらい。小水は近い。甘い物は好き。ニキビも出来やすい。

漢方薬の当帰建中湯を処方。飲み始めて少ししてから、2~3日に1回大便が出るようになった。下痢や腹痛は起こらず、ガスもたまらない。そのまま同処方を継続。その後、生理が来たが、生理痛も軽くなり、鎮痛剤を飲まないでも平気だと言う。また、冷え性も改善され、約1年間漢方薬を続け、便秘症は改善された。

この方の便秘は、腸の働きが落ちているために起きていると考えられる。この場合、市販の下剤を飲むと、刺激が強すぎ、腹痛を伴って下痢をする。この方の腸は、おそらく、アイスクリームやチョコレートなどをよく食べていたため、働きが悪化していたのだろう。当帰建中湯は、腸を温め、血液循環を改善し、動きを良くする。また、腸や子宮のまわりの筋肉を和らげて、腹痛や生理痛を改善する効能もある。

3年前に、胃痛、胸焼け、ゲップが出るようになり、病院へ行ったら逆流性食道炎と診断された。現在は病院で処方された胃酸を抑える薬を飲んでいるが、最近、胃もたれや吐き気なども感じるようになり、漢方薬を試してみようと来局された。

顔色は悪くないが、目の下にクマがあり、昼食後に眠くなるという。また、足が冷えやすく、背中が痛くなることもある。大便は2日に1回、時々下痢をする。生理は順調で、生理痛も軽い。

漢方薬の茯苓飲加半夏(ぶくりょういんがはんげ)を処方。飲み始めると、はじめ臭いのくさい大便がたくさん出たというが、その後それは無くなり、毎日通じがあるようになったという。また、胸焼けや吐き気も次第に無くなり、飲み始めて3ヶ月経った頃には、胃の調子もほぼ改善されたため、病院の薬を止めてみたが、その後も悪化することなく順調な経過をたどっている。

3~4年前より下痢をしやすくなった。ひどいときは食べる度に水っぽい下痢が出る。また、お腹が痛くなりやすく、張ってガスもたまりやすい。病院で検査をしたが特に異常は無く、処方された整腸剤を飲んでいる。最近下痢のために食欲も低下気味である。

体質は、もともと胃腸が丈夫なほうではなく、冷え性で貧血気味である。また、食後に手足がだるくなり疲れやすい。漢方薬の六君子湯(りっくんしとう)を処方。飲み始めて1ヵ月後には、大便が徐々に硬くなっていき下痢ではなく形が出来てきた。その後も継続していかれると、次第に下痢は無くなり、大便は1日1回と正常になり、食欲も出てきて普通に食べられるようになった。

漢方では、単に下痢を止めるのではなく、胃腸の働きを改善していくことで下痢にならない体質に改善する。この方の場合、胃腸に"水毒(すいどく)"がたまり、それが原因で胃腸の働きが低下して下痢になっていたと考えられる。六君子湯は、胃腸の水毒を取り除くことで体質を改善していく薬である。

高校生になった頃から、ガスが溜まりやすくなった。学校ではいつも我慢しているため、お腹が張っている。また、緊張するとお腹をこわすことがあり、特にテスト中が良くない。

性格は、おとなしく、まわりに気を使いやすい。生理は順調だが、生理痛はひどいときがあり、そのときは鎮痛剤を服用する。また、普段から便秘したり、下痢になったりすることもある。足の冷え、肩こり、たまに頭痛あり。乗り物酔いもしやすい。また、甘いものが好きで、アイスクリームなどもよく食べる。

漢方薬の小建中湯(しょうけんちゅうとう)を処方。飲み始めると、初めの1週間はガス(おなら)が頻繁に出たが、その後おさまり、大便も毎日出るようになった。また、1ヶ月が経った頃からガスが溜まりにくくなり、お腹の張りもなくなった。現在も服用中だが、試験中にもお腹を壊さなくなり、生理痛もなくなったという。

 

2~3年前よりイボ痔が出始めた。初めの頃は、手で押さえれば中に引っ込んでいたが、最近はなかなか戻らない。特に辛いものを食べた後や下痢をした後に悪化する。市販の塗り薬を塗っても治らないので、漢方薬局で相談してみようとご来店された。

体質は、胃腸が弱く、脂っこいものを食べ過ぎると下痢をする。痔は下痢をした後が特に悪い。ひどいときは出血や痛みを伴う。また、冷え性で、生理不順(40~60日周期)もある。その他、肩こり頭痛あり。コーヒーは日に3杯。

漢方薬は、せんじ薬で当帰建中湯(とうきけんちゅうとう)を処方し、患部には紫雲膏(しうんこう)を塗ってもらうことにした。2週間後、痔が引っ込んだという。また、紫雲膏をつけるとすぐに痛みが取れるとのこと。そのまま継続してもらうこと約半年が経過。今では痔は全くでなくなり、冷え性も改善されて、生理も順調(30日前後)にあるという。

漢方では、痔は肛門付近の血行不良が原因で起こると考えている。この方の場合も、平素から腸が弱く、生理不順もあることから、お腹が冷えやすく、肛門部での血流が悪かったと考えられる。当帰建中湯は、お腹から肛門部にかけての血流を改善するため、痔と生理不順が同時に治ったと考えられる。

今月のおめでた

むつごろう畑の
近況報告

  • むつごろう畑が銀景色に包まれました。これで天日干し中の当帰の薬効が高まるかな?それにしても綺麗です。(H24年1月12日撮影)

    むつごろう畑が銀景色に包まれました。これで天日干し中の当帰の薬効が高まるかな?それにしても綺麗です。(H24年1月12日撮影)

トピックス情報

  • 毎日寒い日が続いています。比較的暖かな静岡ですが、駿府城薬草園はとても静かです。

    毎日寒い日が続いています。比較的暖かな静岡ですが、駿府城薬草園はとても静かです。