不正出血が1ヶ月ほど続き、病院で診てもらったところ、左の卵巣に5cmくらいののう腫(チョコレート)があり、これ以上大きくなるようなら手術で切除したほうがよいと言われ、できれば手術をせず漢方薬で治したいと来局された。

顔色は、色白でほおがやや赤く、あごの周りに赤いニキビが少し出来ている。生理は、不正出血が出るまでは28日周期で順調に来ていたという。大便は3~4日に1回。生理痛は1日目だけあり。甘い物を好み、チョコレートやクッキーなどをよく食べる。仕事のストレスもある。冷え性。

漢方薬の温経湯を処方。飲み始めて1ヶ月、大便が毎日出るようになって調子が良いとのこと。さらに温経湯を処方。するとあごやほお、首の周りにニキビがたくさん出てきたという。これは、漢方独特の好転反応だとお伝えし、さらに温経湯を1ヶ月お出しした。その後は、ニキビは徐々に減り、生理痛もなくなったという。それから3ヶ月漢方薬を飲んで病院へ行ったら、卵巣のう腫が3cmまで小さくなっていると言われたと言う。その後も、温経湯を続けており、半年に1度検査を受けているが、のう腫は大きくなっていない。

漢方薬は、卵巣のう腫を治すとき、卵巣に溜まった古血を外に出す。途中で出てきたニキビは、おそらく中に溜まった毒がでてきたのではないかと考えられる。甘い物の摂り過ぎは、卵巣のう腫の原因になり、のう腫がある人に、ニキビのある人も多い。漢方薬は同じ処方で両方同時に治す。

38歳で結婚し、1年自然で様子を見たが妊娠できず病院へ受診。夫婦とも特に問題はなく、年齢の関係もあってすぐに体外受精をしたが、採卵できても着床が出来ない。また、胚盤胞まで育てて移植を試みようとしたが途中で分割が止まってしまうとのこと。冷え性もあったため、漢方薬を試してみようと来局された。

体質は、冷え性以外特に大きな問題はない。大便2日に1回。小水も普通。少し疲れやすいようで、運動が苦手で体力はないほうだという。食欲はあり、朝もご飯を食べている。

漢方薬の当帰建中湯を処方。運動を毎日欠かさないようにお伝えした。それから毎日、なわとび日に1000回。移動も出来るときは歩くようにしたという。3ヵ月後に採卵。2個採れ1つが胚盤胞に。その2ヶ月後に移植すると、初めて陽性反応が出た。漢方薬を芎帰膠艾湯に代えると、そのまま順調に育ち、無事ご出産された。

この方の場合、もともとの体力不足もあり、当帰建中湯でお腹に力を付け、運動を頑張ってもらった。運動は身体の新陳代謝を高め、身体を若返らせる。芎帰膠艾湯は、血の不足を補い、流産を防止し、胎児の成長を促す働きがある。

3年前より不妊治療をしている。病院での診断は、多のう胞性卵巣。自力での妊娠は難しいと言われ、体外受精を試みたが、HMG注射を使った際、卵巣がひどくはれ、腹水も溜まって体調を崩した。その後、一時治療を止めてみたが、半年経っても生理が来ないため、副作用の出にくい漢方薬を試してみようと御来局された。

顔色は少し赤みを帯び、舌の裏に太い紫色の静脈怒張がある。足は冷え、便秘気味で、イライラしやすい。肩こり、頭痛、目の疲れがある。甘い物をよく食べる。

漢方薬の加味逍遥散を処方。飲み始めて2週間位した頃に一度発熱し、下痢し、その後生理が来た。そのまま加味逍遥散を継続。初めうちは黒っぽい大便が出て、その後大便が毎日出るようになった。イライラ感も減り、一ヵ月後にまた生理が来た。それからは、冷え性が今ひとつ改善されなかったため、当帰芍薬散と加味逍遥散を交互に服用してもらうことにした。その後順調に生理も来るようになり、約2年が経過した頃、無事自然妊娠された。

この方の場合、元来の甘い物好きと、不妊治療によるストレスや、もともと薬が身体に合わなかったことも重なり、身体に瘀血が溜まり、これが生理が止まった原因になっていたと考えられる。加味逍遥散は、瘀血を、黒っぽい大便で排出したと考えられる。2週間後に出た発熱や下痢も、漢方薬が効いたときに起こる好転反応と考えられる。

これまでに3回自然妊娠したが、いずれも7~9週で流産した。病院で処方された流産防止の薬や漢方薬(柴苓湯)なども服用してみたが効果はみられなかった。以前より、お腹が冷たいのが気になっており、漢方薬で体質改善をしてみようと来局された。

顔色は白く、貧血のような感じ。手足も冷えやすく、お腹はいつも冷たいという。生理周期は24~26日とやや短め。まれに不正出血がある。低血圧で疲れやすい。

漢方薬の芎帰膠艾湯を処方。飲み始めていくと、次第にお腹が温まってきたという。その後、次第に生理周期が伸び、28、9日周期になった。それから約半年後、自然妊娠が分かり、そのまま芎帰膠艾湯を服用。流産することなく無事ご出産された。

3年前に、左側の卵巣にチョコレートのう腫が見つかり、次第に大きくなって、現在は5cm弱あるという。病院では、6cm以上になったら手術を考えたほうが良いと言われているが、なるべく手術をしたくないので、漢方薬で何とかならないかと思い、ご来局された。

顔色は、赤くのぼせ気味。肌はかさつていて、唇はひどく荒れている。生理痛があり、1~2日目にかけて鎮痛剤を飲む。不正出血あり。腰から下は冷えやすく、冬場は、電気毛布を使って寝る。甘い物を好む。

漢方薬の温経湯を処方。飲み始めていくと、次第にお腹が温まってきたとのこと。また、3ヶ月が経つ頃には、唇の荒れも治り、不正出血と生理痛がなくなったという。その後、1年間服用し続け、病院で卵巣を見てもらったところ、左の卵巣が、2cm弱まで小さくなっているとのことだった。

2 3 4 次に進む

今月のおめでた

むつごろう畑の
近況報告

  • むつごろう畑が銀景色に包まれました。これで天日干し中の当帰の薬効が高まるかな?それにしても綺麗です。(H24年1月12日撮影)

    むつごろう畑が銀景色に包まれました。これで天日干し中の当帰の薬効が高まるかな?それにしても綺麗です。(H24年1月12日撮影)

トピックス情報

  • 毎日寒い日が続いています。比較的暖かな静岡ですが、駿府城薬草園はとても静かです。

    毎日寒い日が続いています。比較的暖かな静岡ですが、駿府城薬草園はとても静かです。